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友達、とは。

話題:友達



20年来の友達がいる。

趣味も合ったし、
一緒にいて楽しかったし、
話してて楽しかったし、

お互いに、
多分、一番気の合う友達だと、
居心地のいい友達だと、
認識していた。


でも彼女には、
昔から秘密主義の一面もあった。

大事なことは、人に話さない。

意味ありげに、話を振ってくるから、
私から尋ねても、
曖昧にはぐらかしたり、
何となく、ぼやけた言い方をしたりする。


ここで血液型の話をしてもアレだけど、
A型の子は、比較的秘密主義で、
本音をなかなか言わないと、
そう思っていたから、
深く気にしたことはなかった。

何でも開けっ広げに話してくれる
B型の友人の方が、好ましくはあったけれど、
A型の子はみんな優しくて、
私みたいな人間の話も、
嫌がらずに聞いてくれるから、
それはそれで、好きだった。





12月12日は、私の誕生日だった。

その子は、毎年夜中の0時ピッタリに、
私に誕生日おめでとうメールを送ってくれる
律儀な子でもあった。


今年は、そのメールがなかった。


彼女は、3年前に結婚し、
それから割と、疎遠になっていた。

お互い独身の頃は、
ほぼ毎日メールのやりとりをしていたけれど、
彼女が結婚してからは、
週に数回に減り、
月に数回に減り・・・

少し寂しくは感じていたが、
結婚したら、優先順位が変わるのは当たり前で、
仕方のないことだと、わかっていた。


とうとう、誕生日まで忘れられてしまったか・・・


そう思った。
でも、彼女が私の誕生日を忘れるなんて・・・
病気で入院しているのかも。
だからメールが出来ないんだ。


もしかしたら、

死んでいるかもしれない・・・




自分が傷つかないように、
自分が忘れられた事実をなくしたくて、


最悪の、妄想までしていた。


そこまで考えても、
自分からメールする勇気もなく、
電話する勇気もなく、
ただ、日々は過ぎた。





それからもずっと連絡はなく、
とうとうクリスマスになった。

クリスマスも、
いつもメールを送りあっていた。

だから、私からメールを送った。


すると、何事もなかったかのように、
普通に、返信が、きた。


やっぱり、私が忘れられていただけだったんだ。


ちょっと落ち込んだけれど、
無事に生きていて、
普通に暮らしていてよかったとも、思った。


遠くに離れている友達に、
例え何か遭ったとしても、
すぐに私に伝わる可能性は、低い。
亡くなったとしても、
私は何も知らないまま、
日常を生きているんだ。

それは、すごく怖くて、
恐ろしくて、嫌なことだった。





そして年末になった頃。
彼女からメールが来た。

「先日、誕生日だったよねっ
忘れててごめん。
11月から入院してて、
12月は自宅で療養してたんだ。
別に命にかかわるようなことじゃないから」

という内容。

それから数回メールをやりとりしたけれど、
何故入院したのか、
何の病気なのか、
治ったのか、
本当に大丈夫なのか・・・


結局、何も教えてはもらえなかった。
そして、私からも聞くことはできなかった。

以前、彼女が結婚したすぐ後に、
「次にお祝いするのは子供が生まれた時だね」
と何気なく言った私に、
「もし私が、子供出来ない人だったらどうするの?
軽々しく子供のこととか口にしない方がいいよ」
と、彼女にしては珍しく怒ったからだ。

結婚して3年。
まだ子供が生まれたとの知らせもなく、
彼女の入院には、少し、
デリケートな問題をはらんでいる可能性があって・・・

私は何も聞けなかった。






昨日、5日は彼女の誕生日で、
私はメールを送った。
彼女のことが気になってたし、
様子も知りたいから、
おめでとうの後に、
体調は良いのか、
今年はそっちに遊びに行く予定だと、
会うまでに元気になっててほしいと、
そう、伝えた。

彼女からはすぐに返信がきた。

「ありがとう!
最近寒いよね。風邪ひくなよー。
ところで話は変わるけど・・・・」


今の状態に触れない。
私が遊びに行くと言ってることにも触れない。
元気なのか、
病気なのか、
治ったのか、
治らないのか、

何も、触れない。


その後も、
当たり障りのないメールをやりとりして、
そして、終わった。




私は、独りで泣いた。


悲しかった。
何も話してくれない友人に、
何も言えない自分に、
秘密ばかりの友人に、
信頼されてない自分に、


悲しくて、
腹立たしくて、
悔しくて、

泣いた。











私は。

私だったら、
どうするだろうと、考えた。

もし、子供が出来ない身体だったら・・・

私は、相談してしまう。
出来ないんだと、言ってしまう。
独りで抱え込むほど、
強くないから。





もし、他の病気だったら。
命にかかわる病気だったら。

もし、死ぬとしたら。


私は、話すだろうか。





話さない。

少しずつ、彼女と距離を置き、
少しずつ、忘れられようとするだろう。

私が死んでも悲しまないように。
悲しくないように。
死んだことも知らせるなと、
家族にも言うだろう。







彼女は、優しい。

だから、入院してても教えなかった。
理由も何も知らせなかった。

なのに、
私の誕生日を忘れたことを、
忘れたくて忘れたわけじゃないと、
理由があって忘れてたんだと、
本来なら忘れてなかったのだと、
それだけを私に伝えたいがために、

入院していたことを明かしたのだ。


私が、忘れられたことに傷つかないように、
それだけのために、教えたのだ。






バカだね。
入院してたことを知らなかったことの方が、
ショックなのに。
今、病気と闘っているかもしれない
彼女のことを考える方が
辛いのに。

話してもらえないから、
何も出来ないことの方が、
何倍も辛いのに。

死んじゃうのかもと、
考えてしまうことの方が、


すごく、恐ろしいのに・・・・・・



言えないなら、
言いたくないなら、
隠していたかったなら、



誕生日なんて忘れてたよ、ごめんねーって、



そう言ってくれればよかったのに・・・




でもきっと、
私達はとてもよく似ていて、
お互いに友達が少なくて、

友達との、
距離の取り方も
接し方も
よくわからなくて。

本当に不器用で、

バカなんだ。






昔、私は彼女に言ったことがある。

「もし●●が死んだら、私は寂しくて後を追っちゃうと思う(笑)」

記憶力のいい子だから、
きっと、覚えてるんだろうね。


こんなの、冗談だよ。

後なんて、追わないよ。
だって、他にも大切な友達はいるし、
やりたいことも、少しはあるし・・・

追うわけないよ・・・









だから、
もっと、何でも言い合える、
友達になりたかった。

きっと、
彼女は

それでも・・・

何も言ってくれないんだろうけれど・・・



辞めたい、よね。

話題:仕事、休みました。



社長と営業と私。
三人しかいない会社。


社長と営業はお金にだらしない人間で、
会社から二人で700万も借りている。

社長は個人的に使用した物の領収証も経費で落とすし、
金庫のお金を勝手に持ち出して使ってしまう。
返さない。
自分の友達に仕事を手伝わせては、
アルバイト代と称した請求書を出し、
多分、自分の取り分も上乗せしている。
(60代の2人、5時間20日分のアルバイト料が76万て・・・)


営業は現金で商品買いに来た客がいたら、
そのお金は会社に入れず、
自分のポケットに入れてしまう。
仲のいい客に架空の請求書を出させ、
飲み代に使っている。


既に、犯罪者だ。



先日、お客さんに
「金払ったのに、また請求書が来たんだけど」
と言われた。
入金の確認がないので、
私が請求書を出したのだが、
お客さんは払ったと言う。

領収証もあると言うので、
それを見たら一か月も前に
社長が受け取っていた。

7万円。

社長の字で、1月6日に領収証がかかれている。

通常、社長や営業が受け取った現金は、
どこからの入金かわかるようにして、
金庫に入れてある。
翌日、私が売上帳とPCに落とし込む。


「え?オレは金庫に入れたけど」


社長が言う。

「は?入ってませんけど。だからまた請求書出したんですけど」

私が言うと社長は何度も何度も小首を傾げ、

「絶対金庫に入れたのに。おかしいなぁ…」



金庫の鍵を持っているのは社長と私だけ。


そもそも、年末に金庫には10万くらい入っていたのに、
年明けに金庫を開けたら、お札は全部なくなってたのだ。


「使ったかなぁ・・・。金庫に入れたのになぁ・・・」


社長が使ってなければ、
金庫に入れたお金がなくなっているのであれば、
それはもう、私しか盗める人間はいない。

暗に私を疑っているような口ぶりに、
私はイラついた。


「は?何言ってんですか?7万なんて入ってませんでしたよ。
むしろ、年末に入ってたお金までなくなってましたよ。
社長が持ち出してますよね。7万だって社長が使ったんじゃないですか?」

黙り込む社長。


翌日から私と目を合わせない。





営業は、去年、
社長だけが会社のお金を自由に使うのが気に入らなかったようで、
私にこう持ち掛けた。

「もうさ、現金の客の金はさ、全部二人で山分けしようぜ」

品のない顔で笑いながら言う。

「オレが受け取ったやつも●●さんに渡すからさ。
●●さんも会社の売上にしないで持っててよ。二人で分けよう」


私の前に働いていた妊婦が、
営業のことをこう言っていたのを思い出した。

「あいつ泥棒だし」

深くは追及しなかったから、真実はわからないけれど、
多分、妊婦はこの話に乗っていたのだろう。
だから、営業は私にもこの話を持ち掛けた。

「嫌ですよ。この会社、ただでさえ売上少なくて、
お金なくて支払い困ってるのに。無理です」

私は断った。

その日から営業の態度は悪くなる。


気持ち悪い。

気持ち悪い。



悪いことを平気でする人間は、
本当に罪の意識がないのだ。







先日、2日ほど休みたいと営業に伝えると、

「えー、そのまま会社に出て来ないとかやめてよー(笑)
●●さん、この会社入ってもうじき2年だよね。
事務の子みんなそうなんだよなー。
2年で辞めちゃうからさー。
●●さんもそろそろかなー(笑)」

「そうかもしれませんね」


営業が、私に辞めてほしいと思ってることはよくわかった。
私が会社のお金を管理していると、
効率よく、会社のお金を盗めないからだ。


社長も、同じだろう。







昨日と今日、2日休んだ。

さっき営業から電話がきて、

「明日も休んでいいよ。暇だし。
インフルエンザってことにしたからさー(笑)」

と言うので、ありがたく明日も休むことにした。



あんな会社、
もう1日だって我慢できない。



辞めたい。

本当に、辞めたい。



でも、この話を母親にしても・・・

母親は私を責めるのだ。

何度説明しても、
キレて、怒鳴り散らして、
私に我慢しろと、言う。
黙って働いていろと、言う。



もう本当に、

どこかに逃げ出したい。


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