話題:詩
今日はブログネタが浮かばないので(笑)、昔書いた小説もどきのプロローグを載せてしまえと←
暇になったことだし、そろそろ小説にも手を付けたいんだけど、なかなか文章が書けなくて困ります(笑)
とりあえず、追記の方に置いてみます(笑)
今思い返してみるとぼくは、
色々なものから逃げていた。
それはかつて
ぼくが《ぼく》だった頃。
全てを求め
全てを手に入れようとして、
既に手にしたものを顧みず、
どこまでもどこまでも、
手に入らないものばかりを
追い求めた挙句、
結局全てを失った……
そんな過ちを
忘れるかのようだった。
求めることをやめ
諦めることを覚えた。
追うことをやめ
逃げることを始めた。
あの時の罪を
贖うがごとく代償行為。
あの時の咎を
償うがごとく矛盾行為。
ぼくは、逃げた。
救いを求める者も
見殺しに。
助けを呼ぶ声も
聞こえない振りして。
冷酷なまでに
臆病者だった。
残酷なまでに
卑怯者だった。
それでも
ぼくは逃げ続けた。
時には過去からも。
そして現実からも。
優しさ。温もり。
そんなものからも。
でも。
一番逃げたかったのは、
本当は自分自身からだった。
受け入れ難いものが
多過ぎて。
認められないものが
有り過ぎて。
希望はいつも
絶望を孕んでいたから。
信頼はいつも
裏切りを孕んでいたから。
だから。
ぼくは、
一人になりたかった。
そして、
独りにはなりたくなかった。
許されたかった。
許されたくなかった。
ぼくは、逃げていた。
……君からも。
大切なものは
本当はいつも傍にあった。
あるのに
気付けないでいた。
いつだってぼくは。
そう。
いつだって、
失くしてから気付くんだ。
まるで
夢から醒めたように。
まるで
悪夢の始まりのように。
君が傍に居なくなってから
やっと気付く。
失うことを
恐れていたくせに。
失いたくなくて
怯えていたくせに。
それでも……
失くさなければ
気付けない。
ぼくは。
また、
同じ過ちを繰り返す。
君の想いに
触れられないまま。
君に想いを
伝えられないまま。
君から
離れることになる……。