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何かいる…

話題:怖い話



昔話。



私の部屋は土壁の和室で、ちょうど丑寅の方角に神社があります。


丑寅……いわゆる鬼門です。


あの頃、私は部屋の家具を黒で統一していて、ベッドすら黒でした。
土壁の色は深緑……北と東にしか窓がないので、昼間でも何となく薄暗い部屋でした。



いつからか、気付いた時には毎日のようにラップ音が……。


ピシピシピシッ


バリバリッ


毎日、そんな音と共に生活してました。

霊感がまったくない私は、『家が古いから軋んでいるんだろう』と思って気に留めていませんでした。
当時、築10年にもなれば、毎日家鳴りくらいするだろうと思っていたのです。



ある時期から、金縛りになるようになりました。
足の方からじわじわと動かなくなるやつです。
『身体が疲れてるせいだろう』と、やっぱり気に留めませんでした。



が……。



ある夜のこと。


どかっ!


と音がしたような衝撃と重みが私のお腹のあたりに来たのです。
苦しくて目を開けると、気味の悪いババアのドアップが目の前にありました。


『消えろ、消えろ、どっか行け』


と心の中で唱えながら私はそのまま寝てしまったようでした。
(気絶かも)



朝、目を覚ますと何ともなかったので、あのババアは夢だったんだと思うことにしました。

でも、少し恐くなったので本で調べると、



鬼門は霊の通り道

部屋に霊がいるとラップ音がする

弱い霊は足の方から来るが、強い霊は上から来る

霊の通り道に白い家具を置くと良い



などの情報が……。

私は折り畳み式の白いクローゼットを持っていたので、鬼門の方角に置いてあった黒い本棚をどかして、そこに白いクローゼットを置いたのでした。



その日から、ラップ音はまったくしなくなりました。



金縛りもなくなりました。





実話です。

ちょっと霊の存在を信じるようになった私は、テレビの恐い番組が観れません(笑)

観ると、呼んでしまいそうで……。
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