あうう、1月は仕事が忙しい…
同時に雪は降るし天候が荒れるし、常に眠い。(←関係あるのか)
冬になると眠くなるのって、除雪のために早起きしなくちゃいけなくて睡眠時間が削られるせいなのと、日照時間が短いせいなんじゃないかと思うんだがどうかね。根拠はない。

そんな荒れまくる天気のせいで会社の建物が揺れ、2週間経過した今でもめまいが治まらない私だ。この災難は新年早々サイコパス映画ばかり見たせいかもしれない。
そんな私だが黒いパッケージの映画ばかりを見ていたわけではない。新年明けてすぐの頃、高野秀行さんの「辺境チャンネル」も見ていたのだよ!
今回のテーマは「宮田珠己さんとまったりおしゃべり回&ツイッター投票「これが私のベスト高野本」ランキング発表!!」である。
もうもう超大好きな高野さんと超大好きな宮田さん通称タマキングのおしゃべりが見られるなんて、超々最高な新年じゃないか!!!ということで視聴である。
辺境チャンネルは毎回楽しいんだけどベスト回と言えるほど笑ったー。旅を面白おかしく書いてくれるふたりの「旅」の挑み方や旅を文章にするときの書き方など、ためになるし合点がいくしで、あっという間の3時間。

中でも私の目から鱗がボロボロこぼれ落ちた話がある。
私は旅行記やエッセイなど書き手の主観で書かれている本て、作者のことを好きじゃないと読めないジャンルだと思う。小説はまた別で、主人公の考え方や行動が自分の嗜好と違っても「そういう人が主人公だから」と受け流せるけど、エッセイはなかなかそうできない。なので読んでいて段々苦痛になり、途中でリタイアすることも割とある。
そんな中、辺境を旅して困難に飛び込んでいく様子や様々な気付きを面白おかしく書く高野さんは超カッコよく思え「凄い、さすが高野さん…」「あきらめない…かっこいいなぁ」と、最早恋しながら読んでいるわけで、真面目くさってカッコイイ文体で頭の良さを前面に押し出した文章のエッセイ書く人もいるけど、そんな人より断然高野先生の方が素敵なのである。

今回の辺境チャンネルで、宮田さんの「イチオシ高野本」は「怪獣記」という本で、これはトルコの謎の巨大生物ジャナワールを探しに行く旅本なのだが、ここから本のネタバレになっちゃうので知りたくない人は見ないでほしいが



謎生物ジャナワールをカメラにおさめたという映像を現地で確認すると、これがフェイク映像だったことがわかる。高野さんはそれでもあきらめず、フェイク映像が作られた理由やらの更に深部へ切り込んでいくんだけど、これを読んでいた私はもう一緒に旅しながら謎を追ってるような気持になっちゃってて「すげえ、高野さん。ここまで解明するだけでもすごいのに…!素敵!抱かれたい!!」とすら思いながらページをめくっている。最早信者なのである。盲目なのである。
数ある高野本はだいたいこんな風に読んでいる。色々ツッコミを入れつつも、大抵高野狂信者(笑)となって読んでる。
なので宮田さんの「怪獣記」の感想を聞いたとき目から鱗がばらららららrとこぼれ落ちたんだけど、宮田さん曰く「フェイク映像だってわかった時点でもう終了ーーーー!っつって帰るところでしょ!?なのにこの謎を明かせるのは自分しかいないって高野さんが熱くなってて、この人ホントにバカだなーーーー(笑)って」
・・・!そうか!普通そうだよな。あきらめなくてカッコイイという感想もあるけど、まず「なんでまだ調べるの?フェイクなんだって(笑)」というのが普通の感想だよな。…ついつい、恋は盲目というか人に同調しすぎるというか、信者目線として高野さんを全面的に肯定しすぎていたわ…という気づき。草である。大草原である。
いや、気づいてはいたんだ。特に高野さん本に時々登場する奥様の放つ火の玉ストレートなド正論ツッコミを読むたびに、うすうす気づいていたんだ。

とにかく私は高野さんとタマキングが大好きなのである。