昨夜
「熱下がったし、元気出てきたし、明日は映画にでも行こうかなウフフフフ」とたくらんでいたらアパートの給湯器が壊れた。…またかよ!!!!
つか私が悪だくみしたせいかなそうなのかな。
とはいえ1回目のワクチン接種の時、3日間は体調不良だったので大事をとって取得した有給、そう有給。何したっていいじゃなーい。悪だくみじゃないじゃなーい。
だが実際のところワクチン接種から3日目の今日、有給の今日、やはり体調は優れずダルダルなので寝て終わってしまった。犬の散歩には行ったけどとにかく疲れる。
ところでダイ●ンの家電が頻繁に壊れる気がするのだが。給湯器は3年くらいで壊れ、前回修理から5年くらいかな?で、また何か壊れた。
エアコンも壊れたし。エアコンはメーカーの欠陥なのか取付工務店の落ち度なのかわからんけど、なんだかなぁ。

さて、ダラダラしながら映画の「卒業」を見た。教会へ花嫁をさらいに来るシーンが有名で、そのシーンの元ネタがこの映画らしい。
この映画、若きダスティン・ホフマン主演のアメリカン・ニューシネマ。漫画の「木根さんの1人でキネマ」で取り上げていて、この漫画を読んでいなかったらおそらく一生見ることがなかったであろう。正直この「アメリカン・ニューシネマ」というのも木根さんを読まないとわからぬまま見てたわー。素晴らしい「木根さん!」
これは成績優秀、将来有望な若者、ダスティンホフマン演じるベンジャミンが大学を首席で卒業したところから映画が始まる。
どうやらクソ真面目で破目を外したりパーティーで盛り上がったり女の子と付き合ったこともない様子のベン。彼の父親の友人であるロビンソン家の夫人から誘惑され、不倫に溺れる生活が始まる。
不倫生活が続くある日、ロビンソン家の娘でベンの幼馴染エレインが帰ってくるというので、両親、ロビンソン夫からも娘をデートに誘ってほしいと圧をかけられ、しぶしぶ彼女とデート行く。ロビンソン夫人の嫉妬からベンたちの関係は崩れて…と、ストーリーをネタバレしない必要あんのかな?ってくらい有名な映画だけどぼかしとく。
ストーリーはぼかすけど感想はぼかさず書くのでご注意を。

アメリカン・ニューシネマというのは60年代アメリカの慣習である大学を出て結婚をし家庭を築くのが一般的な「幸せ」といわれていたのが、ベトナム戦争によりその価値観は変わり、若者たちが「既存」のものに反発する様子を描いたのもの、とのこと。
この映画でベンは「どうしていいかわからないが既存のものに反発している」みたいなんだけど、その様子が不穏というか怖いというか病的。悶々とする若者の気持ちはかつて若者であった自分にもよくわかるけど、ところどころ全然気持ちが汲めない。そのせいかなのか、反抗する若者と対になっている「大人」だからなのか、色々な大人にベンはメッチャ嫌われている。

あと冒頭の誘惑するロビンソン夫人の言動の身勝手さよ。いいなりなベンもどうかと思うけど(親の友人、大人の女性にどう対処していいかわからない経験不足なせいなのだが)、年下の男の誘惑ってこうするのかよ…(怖い)というくらいロビンソン夫人の次から次へと命令発言怖い。ちょっと「摩天楼はバラ色に」のマイケルJフォックスのおばさんが浮かんできた。
それに娘のエレインの気持ちもわからん。ベンの手を取る気持ちがわからん。共感できる友かもしれないけどさー、途中なんかマジでただのストーカーじゃないか。ついでに初デートでストリップバーに連れていかれるエレインの気持ちを考えるとかわいそうだわ侮辱的だわでいろんな感情が入り混じって泣いてしまうのも無理ない。

見ていて「えええ?」「なんでなん」「こわっ」「ベン、働け」とか思うのだが、見終わった後不思議と不快な気持ちにはならない。ラストシーンのすがすがしい顔のベンたちのせいなのかもしれない。
長い映画ではないのでサッパリ見られるのもいいし、またシーンの描き方が素晴らしい。プールから女体のシーンなんて快楽にずぶずぶに溺れている様が分かりやすくて最高。
プールから女体ってどうゆう意味やねんという方にはぜひ映画を見てもらいたい。