昔読んでいた少女漫画には「今日はちょっぴりおセンチなのヨ」とか「センチな気分だわ」とかいったセリフが頻繁に横行していましたが(してない)かつて少女だった私はセンチメンタルなどという言葉を知らず、センチとはセンチメートルのことかと思っていました。
普段メートル単位だった心情がセンチ単位に縮むほど委縮している様を表現しているのかという憶測のもと漫画を読んでいましたがそもそも一か月分のおこづかいで一冊の漫画雑誌を買ったらもう他にはなにも買えないハナタレ小娘にセンチメンタルなんて言葉のボキャブラリーはないというはなしです。漫画って、いろんなことを教えてくれるよね!
月のおこづかいは学年×100円でしたしゅんです。(なんのカミングアウト)

最近、パソに向かって日記を打ち始めては「…ほぁッ!」みたいな声にならない声を出しながらパソの電源をkillといった事を繰り返していました。パソに向かう前は何を書こうかニタつきながら膨らませているのに、何故か書き始めると気に食わなくて消すという…不毛な。

今日も仕事しながら日記のネタを考えて(仕事せい)、めずらしくタイトルまで考えたにもかかわらず、パソを前にすると何を書こうと思っていたのか忘却する有様。しかし辛うじてセンチについて考えた(仕事中に)事を思い出したので、もともとの日記ネタも思い出しました。
最近昨夜見たテレビ番組も思い出せないんですけどどうかな…(なにが)


何がセンチだったのかって、近々近所のスーパーが閉店してしまうからなんです。
近所のスーパー、それは私の頭の先から足の先までを作り上げた存在です。
今や建物も古くなりうす暗く、店舗の半分は書店のテナントが入っているため品数も品ぞろえも良いとは言えなくなっていますが、かつては店内で自転車も売り、花屋があり、服屋があり、クリーニング屋があり、おもちゃも売ってて本屋もあって、靴屋も入ってたし、文房具も多彩だったし、ゲームコーナーもなかなか広かったし、カラオケ屋もあるし軽食もできたというとても勝手のいいスーパーでした。

ここで買った下着、靴下、服に身を包んだおこちゃま時代の私が、ここで買ったオカンのチャリの後部座席に乗りこみ、保育所の帰りにここで夕食のおかずを買いこみ、家族でやってきた時はおのおの好きな売り場でブラブラし、親の買い物が終わるまで兄ちゃんたちとかき氷を食べてブルーハワイで口を真っ青にしてみたり、初めての自分のお買い物もここで体験し、穴場のゲームコーナーでストUにいそしみ、友達と待ち合わせするときはここで待ち合わせて遊ぶといった、私の成長と切っても切れないこのスーパー。
新聞を読んで知ったのですが、このスーパーができたのは私が生まれた年と同じ年なんですって。ますます愛着が湧くじゃないか。(同い年のスーパーのことを古いとかボロいとか書いている自爆表記)

よくニュースで百貨店の閉店時に涙しながら「ありがとう」とか叫んでいるお客さんの姿が流れたりしますが、あのお客さんたちの涙とありがとうの気持ちが少しわかった気がしました。
今までは「なんで泣くんだろう」と思っていましがね、過去の自分と周りとの思いでを形作ってくれていたものに対する感謝と喪失の淋しさなんですねぇ。

今年中に市内に大型スーパーが建つので、このボロスーパーが閉まるのも時間の問題だなぁと思ってはいましたが、今朝閉店の新聞記事を読んだ途端に、今までこのスーパーで過ごしてきたことを順々と思いだしてしまい、なんだか泣けてしまいました。

スーパーが閉まってもまだカラオケ屋と書店のテナントが入っているので、建物自体は取り壊されないと思いますが(それも時間の問題な気がするが)非常に淋しい。
高校時代に用もなく店内をブラブラしてたのとか思い出しちゃったよ。用もなくというか、友達と離れがたくて、家の前をスルーしてこのスーパーまでついて来ちゃってたんだよね。
ここでビデオ借りまくって見まくってゲームもCDも買ったあの日々も懐かしい。