監督の名前ってそんなに気にしないんだけど、FMJやナボコフのロリータの映像化もさせているので自然に覚えた。なにより名前のインパクトは忘れられない。
時計仕掛けのオレンジは視覚に対するインパクトが鋭い。常に画面の中でネガポジが存在していてユニーク。まず、舞台はイギリスで若者はロシア語混ぜたスラング使うでしょ、近未来設定でも70年代色が強く当時は最先端だったかも知れないが今の感覚だとレトロフューチャーで、それはそれで新鮮。クラシックがかかってるのに古めかしい家具は排除されており、全てが眩しい人工色。一番の違和感は作家さんのお宅。過去の綺麗な奥さんと今のマッチョの対比、事件後車椅子生活になったがスロープは作らず階段を運んでもらったりの生活。それと、アレックスくんもネガポジ対象だね。治療前の溢れ出る残忍さと治療後の湧き出る自殺願望。
音楽のセンスも好きだ
あれだけクラシック喚いてたのに、
急に食器の擦れる音と抑える声しか
聞こえなくなると不安を煽る。
そういえば原作では随所に
タイトルが捻じ込まれてたけど
映画は一言もなかったな。
原作と共通して知性ある不良に加えて映画のアレックスは何処か可愛げがある。(幼女もレイプしなかったし救いようが全くないわけではないようなそうでもないか)
アレックスのルートヴィヒに
対するこだわりは異常。
綴りを教えるあたり、
きっと誤字は許せないのと、
過去にもアレックスの前で
間違えたやつがいたんだろうな
(^∇^)
この映画もシンプルに
バイオレンスだ。
でも理解しようとすると
たちまち頭を使わせてくれる。
今回はこのゆるゆる両親から素晴らしい悪童が育った経緯を考えながら観た。時代が悪かったんだろうな。
ママもダダもゆるゆるな家庭で育って同じように息子を育てたら極悪人ができちゃった。本当はジョーだっけ、下宿人みたいな子を育てたかったんだろう。彼もムカつくけど両親の人柄を理解し殺人を犯したやつの部屋に住むってすごい。多分いいやつだよ。
唯一微妙だなって思ったのは映像の鮮明さ。やっぱり古いフィルムの方が好きなのかもしれない。
声高らかにこの作品好きって言えないんだよね。そーゆうのが好きな子が観る映画だから。(FMJはミリオタやおっさんが好むから好き好き言えるけど)
それにしても
キューブリックの特徴かしら?
デブキャラと愛すべき罵倒キャラは
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