「初めて」を特別大切に思う気持ちがよく分からない
自分が、大切なひとに触れるとき
相手が初めてでも初めてじゃなくても、たぶんそんなに気持ちは変わらないと思うのだ
どちらであっても、すごく恐いし、不安だし、しあわせだし、死にたくなるし、泣きたくなる
そして、それは何度触れたとしても、きっと変わらないのだろう
ほんの軽いくちづけでも、指先に触れることも、わたしは恐ろしいと感じる
そもそも、わたしは自分の初めてをどんな風に考えていたのだろうとふと思ったが、なんにも思い出せなかった
たぶん、「やっぱり初めては好きな人とキャハ☆」的なことは考えていたと思うのだが
如何せん、わたしの初めては、確か具合が悪かったか何かで大学の授業を休んだ際に知り合いの方が連絡も無しに突然お見舞いと称してアパートまでいらっしゃってなんかそのまま半ば無理矢理アッー!!って感じだったから
どこかでひそかに抱いていたかもしれない乙女の理想(笑)を180度方向転換した形でブン投げてしまったので、一般的?なのかも分からないけど、その感覚が本当に理解できない
ひとに触れるのは恐ろしいと感じるが、自分の身体を渡すことの何に人が抵抗を感じるのかは、さっぱどわがんね
たぶん、こないだの痴漢に関しても、おんなじなんだよな
触られたことに腹は立ったが、嫌悪感とか性的な欲求をぶつけられて気持ち悪かったとか、そういうのは自分でもビックリするくらい湧いてこなかったのだ
ターゲットが、自分ではなく他人だったら、たぶん物凄く切れただろうし、気持ち悪いと感じただろうし、社会的な意味ではなく文字通りころしてやろうと思うけれど
明確な指針みたいなものが無いので、いつもわからなくてよく迷子になってしまうのだけど
そんなとき、頼るべきものは、過去の経験と、その時わたしが感じたこと、そして身近な人達の表情と感情と言葉です