お客さんへの配慮




って、とても大事だと思っていて

たとえば、コロナの関係で予定していた舞台が中止になったとします

でもせっかくだからお披露目会したいよねって話になって、適当なスタジオでも借りて身内にお声掛けして見に来てもらうとします

その関係者に知り合いが一人だけ居て、誘われたのでお客として見に行ったとします

お披露目内容は置いといて、出演者全員の挨拶が済んだ後に

「実は主宰へサプライズで出演者全員が書いた色紙のプレゼント!」

なんて突然発表があったとします

主宰も客もそのことは知らなくて、まあその場に居るわけだし、普通に拍手の流れになりますよね


これ、今年実際にあったことなんですけど、私は本気でブチ切れてしまいまして

いや、この後に控えてる打ち上げでやれよと
私、主宰も他の出演者も全員知らねえし。客を巻き込むなよ。客に拍手を要求するなよ。客を良いように使うなよ。客の時間を余計に取るなよ。身内感アピールしたいんですか?????何がしたいんですか?????

と、思っちゃったんですよ

私が主宰だったらブチ切れですよ。気持ちは嬉しいけど、お客さんを勝手に巻き込むなって。身内ばかりとはいえ、お金も時間も出してくれてるんだから


プラス、事前に出回っていた情報では「もちろんコロナ対策もちゃんとしますね」と書かれていたのに一切なんの対策も無かった

それってつまり、嘘ついたってことですよね。対策してくれるなら行こうかなって人も居たかもしれないのに。ひゃあ


極めつけは、知り合いの子に感想をLINEで送ったところ
「主宰が匿名でSNSに感想のスクショを載せたがってるけど大丈夫か」
と訊かれたので了承しました

後日その主宰さんのSNSを拝見したら

「いや自分が表現したかったのは〜」

と、なんだかこちらの感想を否定されてるようなことを書かれていて「有り得ないな」と思ってしまったんですね

明らかに貶めたり批判するような内容ならまだしも、そんなことは一切書かずに、出来るだけ配慮した上で率直に感じたことを書いたのに

「自分の作品はこういう意図で作ってるから、そんなことに注視して欲しいんじゃなくてこういう視点で見て欲しい」

という気持ちゴリッゴリのこと書かれたら、そりゃ腹も立ちますわって話で

客のことを何だと思ってんの???お客さんから感想を戴くことを軽く見てませんか???

お披露目内容そのものは素晴らしかったけど、↑のことでいっぺんに嫌いになってしまった。傲慢だよ

そりゃあこちらの意図とお客さんが感じられたものが必ずしも一致はしないよ。「そう捉えるか!」ってことなんて幾らでもある

でもいいじゃない。お客さんが感じたこと、それが全てで一つの正解なんだから

それを聞かせて頂けるのがまた面白かったり、「こういう風に捉えられるんだなあ」「じゃあ次回はこういう所に気をつけてお見せしよう」とか分かるし、新しい解釈が生まれて勉強になるじゃない

アレコレ聞かれたなら直接答えればいいけど、それ以外のことは口にすべきじゃないんだよ。お客さんを否定するなよ


率直に、行かなきゃ良かったと思ったし、関係者の方々には二度と会いたくない・関わりたくないと思いました

好きな子から誘われたから行ったけど、さすがに嫌いになりかけた。「こういうサプライズを止めるどころか、積極的にやっちゃう子なんだな」って


な筈が、何の因果か、今回サプライズ動画企画で間接的に関わることになってしまって、何があるか分からないもんだ

主役・関係者・お客さん

誰にどんな配慮をどれだけするか

これを考えられない人が私は大嫌い

主宰はある種、傲慢な方がうまくいくのかもしれないし、人も付いてくるのかもしれない

でも私は、そんなやつに金を出させて作品をお見せする資格はないと思っている

お金や時間は=命だから

その人の命を頂戴するってことだ

脚本提供のおはなし




はあ〜、ふへえ

たぶんとっても長いし楽しくない内容になりますので先に謝らせてくださいごめんなさい

先日の日記で、知り合いの劇団さんに脚本提供したことを書きましたが、その話になります







脚本提供時に、『改編はしても大丈夫か』という打診がありました

正直、多少の改編は仕方ないかな、という位やりづらい脚本なのでそれは承諾しておりました

ただ、台詞の一つひとつ・句読点・ト書
全てにそれなりの意図を含めてある為、そこだけ心に留めておいて欲しいとお願いしておりました

先方はそれを承知してくださり、「改編したら一度データを送る」と仰ってくださいました

それなら安心かな、と思い、「楽しみにしている」と返信しました


数日後、先方の公式Twitterアカウントにて
「次回公演決定」
「○月に『□□□』を上演」
「作・させふじ 脚色・△△△」
という情報が公開されました

正直、少し驚きました

確かに上演を承諾してはおりましたが
てっきり公開前に改編脚本を送ってくださるのだと思い込んでおりました

しかし、元々別の脚本を上演する予定だったものを私のそれに変更されており
既に小屋も押さえていた為、上演日まであまり期間も無いことから、仕方ないのかなあとも考えておりました

もしかしたらまだ改編が終わっていないのかもしれない、とも思いました

少し不安を覚えつつ、そのままツイートを拝見していると、役者さん方のツイートが目に飛び込んできました

詳しくは書きませんが、強烈な違和感を覚えました

役者さんの、脚本に対する解釈が明らかに異なっていたからです


私は、脚本の解釈は演出のものであり、そして最終的には舞台に乗る役者さんのものだと考えています

改編もされていることですし、そもそも芝居のテイスト・座組の人間、何もかもが異なる為
私の書いたもの・上演したものとはズレが生じることは覚悟しておりました

ですが、それを鑑みても明らかに違和感がありました

私の脚本の台詞・ト書の何をどう読んだらその解釈が生まれるのか本当に分からず
しかし配役などは公開されておらず、情報が少なすぎた為、とりあえずデータが送られてくるのを待つことにしました

しかし、その後の役者さんのツイートもやはり違和感があり、不安が募っていきました


私が上演した時、役者さん方には物語の設定集を事前にお送りしておりました

今回、先方に設定集はお送りしていなかった為
もしかしたらそれも原因としてあるのかな、と考えました

設定集をお送りすべきか迷いました

正直、内容が重過ぎる為、あまり人にお見せしたくなかった為
そして、あまりに情報を送り過ぎることで、演出さんや役者さんが自由に世界観を深めていく機会を奪いたくなかったからです

ですが、原作が私で、私の名前まで出てしまっている以上、そうも言ってられないかな?と思いました

昨夜は私の芝居に関わってくださった知人と3人で飲み、上記の経緯や自分の考えを聞いてもらいました

とりあえず、途中まででもよいのでデータを送ってもらうべきだと意見をいただいたので、解散後にすぐ先方へその旨ご連絡しました

細かな修正点は残っているものの、一応最後まで改編は終わっていたようで
そのデータを送っていただきました

帰りの電車の中でそれを拝見しました

言葉を失いました

未だに上手く言葉がまとまらないのですが、なんというのか、えっと、とりあえず物凄く脚本も登場人物も雰囲気が変わっていました。なんかとってもポップ、そう、ポップでした

また、私の書いた台詞もそこそこ変更されていました。登場人物の喋り方、などでしょうか

これは公式アカウントでの発表時から知っていましたが、登場人物も増えていました
私の書いたものでは、女3人芝居
先方の脚色では、そこに男1人が追加されていました

上演時間を延ばす為に台詞自体もかなり増えており、またシーンの追加もあり、ですがそれは仕方ないことです

ですが、その、うん、とってもポップでした

そして、所々のシーンにおける解釈もかなり変わっていました

ここまで変わるものなのか、と脳みそが思考を放棄しました

いや流石にこれは不味いのでは?と考えましたが

いやでも、むしろこういう方向性が好きなお客様もいるのかな?と判断が鈍りました

ここまでの改編をするからには、恐らく役者さんや客層を考えてのことだと思ったからです

結局のところ、私は原作者の為、その脚本が良いのか悪いのかさえ客観的な判断を付けられませんでした

もう一度、目を通すべきか。とも思いましたが、どうしてもデータを開くことが出来ませんでした

とりあえず、細かな解釈の違いだけでもズレを減らしたい。そう思ったので、先方に設定集をお送りしました
読むか読まないかはお任せする
読んだ場合、設定集をどう扱うか。反映するか、役者さんに設定集を共有するか、それも全てお任せする

自分が感じた上記のこともやんわりと含め、そうお伝えしました

先方から来たお返事は概ね予想通りでした

やはり役者さんや客層、劇団のテイストを考慮してのポップで、そこはご容赦頂きたいと

かなり長文で丁寧にご説明いただいたのですが、『ポップ』という単語に支配された私の脳みそでは半分ほどしか理解できず、とりあえず最低限、意図は理解したので承諾しました


帰宅してからも、ずっとこの件について考えておりました

率直に思ってしまったこと

『脚本・させふじ』と載せないで欲しい

私の公演を見に来てくださった方や関係者以外は、どこまでが原作でどこからが脚色なのか分かりません

よって、今回ご観劇いただいた方には「させふじって奴はこういう脚本を書くのか」と思われるわけで

それが、とてもじゃありませんが耐えられそうにない

死んだほうがマシだと本気で思いました

脚本の取り下げも考えました

心配してくれた当時の役者さんに、申し訳ないと思いつつデータをお送りしました

その子の感想は、「ああ本当にその通りだな」とどれも納得してしまいました

本気で怒り、悲しませてしまったようで、勝手ながら送ったことを少し後悔しました

もうどうしたらいいのか分からなくなっておりました


そのまま眠れずにいました

物凄くお話を書きたくなったので、先日から少し暖めていた構想を引っ張り出し、夜通し書いていました

今朝方、別の友人からラインが届きました

その方も今回の件をとても心配してくださっており、同時にとても怒っていました

朝の6時から「どんな拷問する?」「こんな拷問方法を聞いたことがあるんだけど」と立て続けに刺激的なラインを送ってくださり、それがなんだか面白くて笑ってしまいました

同時に、安心感を覚えました。そうしたら、急に涙が溢れてきました

友人が「電話する?」と提案してくれたので、お言葉に甘えて1時間ほどお電話していました

彼女は「ちょっと考えたんだけど」と、ある提案をしてくれました

@脚本を取り下げる
A脚本名を変更してもらう。『脚本・させふじ』も削除してもらい、完全に先方のオリジナル脚本ということにする

Aについては思いつきませんでした
「それ、いいな」と素直に思えました

自分達の作品とは全くの無関係である

そういう体に出来るだけで、とても心が軽くなるように感じました

脚本名もかなり考えて名付けた大切なものなので
それを先方が使わないでくれるだけでも救われるような気がしました

@は、やはり先方のご事情を考えると言い出しづらいのと
Aであれば、先方もそこまで痛手は無いからです

早速、先方にAの旨お願いしました

先方もそれを承諾してくださったので、無事に私の脚本は無関係となりました

「Aはさせふじが妥協できるかだし、先方には何のダメージも負わないからスッキリしないけど」
と友人は仰っていましたが、この提案をしてくださった彼女には感謝しかありません

そんなこんなで電話を終え、ぼんやりとしていたらだいぶ日も昇ってきたので、とりあえず溜まっていた洗濯物を洗濯機にぶち込み、干しておりました

今日はとても良い天気で。なんだか、救われました


という長い長いお話でした

世の中では原作の漫画化・アニメ化・映画化・舞台化、などという話をよく聞きますが
人の手に渡るというのは、こんなにも苦しいものなんだな、と初めて知りました

他の脚本であれば、恐らくここまでは動揺しなかったと思います
それだけ、私は命を懸けてこの作品を書けたのだな、と改めて感じました


今日はどうしよっかなあ....台本の続き書きたいけど、衣装の材料も買いに行きたい....ていうか作業せねば....いやでも寝たい気もする....ふへえ


いろいろ終わりました


長きにわたって動き続けてきた百合公演、無事に終わりました

こちらで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました

昨年の9月に脚本を書き上げてから公演が終わるまでの10ヶ月間
毎日毎日、寝ても覚めても何をしていても、公演のことばかり考え続けていました

考え、精査し、試し、結果を精査、成果と反省、それでも迷い、また別の方向性を見出し、一から考え直し、また試し、結果を精査し、また迷い、その中でより良い物を求めていく。その繰り返し

それでも考えや知恵が及ばなかったところは沢山あり

個人企画の負担や自身の力量などを、改めて知る切っ掛けになりました

関係者の方々にとって、果たして良き主宰・演出になれただろうか
きっと不安やプレッシャーを沢山感じさせてしまっただろうな
たくさん気を回してもらったな

そんなことばかり考えてしまいます

この10ヶ月間をまたやれ、と言われたら、今はノーとしか言えないな、なんて

脚本を書き上げるまでで半端なくメンタルと体力を持っていかれるので
できれば、暫くは何も構想を思い付きたくないし書きたくないな、と思います

思いついてしまったら、書き上げてやらないといけないし
書き上げてしまったら、場合によっては舞台にしてやらないといけない

私にとって、脚本とはイコール遺書であり

文字通り命を削り、したためる行為を何度も行うのは、今の私には出来ないことです

それでも「ぜひ次回公演を」と仰って頂けるのは有難いことですね


関係者の方々にも感謝です

前回公演での反省、後悔

今回どれだけ上手くいったところでそれは消えないけど

皆の清々しい顔を見ていたら、きっと楽しんでくれたんだな、と思います

やるからには、関わってくれた人達全員に「関われてよかった」と思ってもらえるように

今回の目標の一つだったので
私だけでは成し遂げられませんでしたが、達成できてほっとしています


関係者の中には、こういう企画には今後関われないだろう方もいらっしゃるので
今回、この関係者が集えたのは奇跡のようなものだと思います

正直、二度と個人企画なんて実現できなくていい。そう思います
マイナスな意味ではなく。心からそう思います















今回、一番の反省は、人からの厚意を受け入れられなかったことだな、と考えています

進捗が思うようにいかず、ちょうど酷く落ち込んでいたタイミングだったこともありますが

そんなことをしている暇があるなら、やるべきことをやって欲しい
そんなことの為に私は全てを注ぎ込んでこの企画をやると決めた訳じゃない

そう思ってしまった時がありました

当初、確信はありませんでしたが
私の予想が当たっているなら、その厚意は何よりも耐え難いことだったからです

結果的に予想は当たっており

きっと関係者全員の驚く顔、喜ぶ顔が見たかったであろうその方の期待に、応えることが出来ませんでした

皆が催促してくれなければ、きっと最後まで私はその厚意を身に纏うことが出来なかった

結果的には、その厚意も今回の成功に無くてはならないものだったのだと思います
少なくとも、他の皆は確かに驚き、とても喜んでいたから

全ては結果論

私は立場上、また性格上、次回公演の有無に関わらずこの10ヶ月を振り返って反省などしなければなりませんが

良くも悪くも、全て結果論だとも考えています

人に与えたいという想いが優しさならば、それを有難く頂戴するのもまた優しさであり

今回、私に足りなかったのはそこであると反省しています
厚意を受け取って貰えない悲しさは嫌というほど知っていた筈なのに

優しさどころか、全員敵に見えてしまったのもまた反省ですね

前回も今回も敵なんて居ない筈なのに、どうしてだか、そういう感覚に陥っていきます。これも、上に立ちたくない理由の一つ


早めの段階で気付けていたのは、正直助かりました

でなければ、突然それを渡された瞬間、どんな反応をしていたか分かりません

驚きこそ出来なかったものの、予め心の準備をした上で、感謝の言葉を伝えられたのだけは及第点かな、と思います

こんど改めて感謝のしるしにお菓子でもあげよう

もひゅ〜




百合公演までちょうど一ヶ月

進捗は悪くはないと思うけどこの先また何があるか分からないので油断は禁物ですね。なかなか段取りも回すのも下手くそでまいっちんぐ〜ですけれど、それはもう今の私の限界値ゆえに致し方なし。限界までがんばってがんばってがんばり続けますがそれでも足りなかったならそれが一つの結果として残るだけ。甘んじて受け入れようではないか

もっと稽古時間や機会を作ってあげられたら良かったなとかあの時こうしておくべきだったなとかすでに反省点が多すぎて参ってしまうけど、その時その時で一生懸命考えた結果の事だから後悔は無い。反省だけでよい

アレコレ頼れる事は皆に頼りまくっているからこそ何とかなっているものの、それでも考えること決めることやることが無数にあり過ぎて、これだから個人企画は!って気持ちもあり。しかしながら個人企画だからこそアレコレ自由に進められたり決められるという利点もあり。一長一短。劇団でのそれとはやはり全く異なる。全ては私の采配次第。失敗したならそれは全て私の責任

救いなのは、役者さん達が楽しそうなこと

この物語や人物をを本当に好いてくれているのが伝わってくるし、それが芝居にも現れているから有難い。皆生き生きとしている。特にヒロインちゃん。本当に楽しそうで内心ほっとしている。よかった、少なくとも今の段階では寂しい思いも悲しい思いもさせていないと思う。二度と繰り返さない。目標の一つ

リーダーシップやカリスマ性のある主宰・演出にはなれない。どこまでも対等に、信頼を置いて、一緒に作っていこう。それが私なりの結論

ひえええ




Twitterには書けないからこっちに書いちゃうけど、ま、ま、まじかーーーーー喉ーーーーー声ーーーーー声が出ないのはもうどうしようもないーーーーー

ってことだし、ちょっと稽古内容考え直したほうがいいかなあ。主役の子さえ大丈夫そうなら出来ることは沢山あるから大丈夫かな。というかやらなきゃいけないことだらけだし。それならヒロインちゃんは声出さなくても大丈夫か

荒通しが厳しくなってきたのつらいな....最悪荒通しはまあ潰れても何とかなるけど、通し稽古まで潰れたらマジできっついな....それまでには何とか治してもらわねば....

柔軟に柔軟に。焦らずに。でも頭はいっぱい使えさせふじよ。お前に出来ることはそれしか無いんだから

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