消えてしまう




先日(6月頭頃?)に突然わが家に母上が連絡も無しに訪ねてきたということを散々ここで愚痴ったような気がしますが

それ以来、ちょこちょこまた母上からメールが届いていたんですね

何の準備もなく顔を合わせてしまい、しかも言葉を交わしてしまったものだから、それ以降に届くメールがより一層苦痛で、それを全て無視するのもまた苦痛で仕方なかった


昨夜、母上から電話が掛かってきた

またかとどんよりしたがやはり無視した

電話が切れた

間髪置かずまた鳴り出す電話

もう勘弁してくれと携帯を壊したくなった


夜中か朝に何かあるだろうな、とは予想していたが

今朝方、案の定母上からメールが届いた


「夕べどうしても連絡を取りたいことがあって電話したけど出てもらえなかったね…。そこまで嫌われているのかなあ……
 
お姉ちゃんにも旦那君にもモネちゃんにもず〜っと無視され続けて、この頃少し心が折れ気味です…(;_;)
 
父やお兄ちゃんは「かまわない方がいいよ」と言うけど、私は5人の子供達(=私・姉夫婦・兄夫婦)に不公平なく同じようにしてあげたくて、兄達の所に野菜を持って行った時は姉やモネにも送ったあげたいし、誕生日のお祝いも5人に同じようにしてあげたい…。
でもそれはモネちゃんには迷惑ですか
「一切かかわってくれない方が私は早く元気になれるのに!」と言うならそうします
 
今夜もう1度だけ電話しますね。」


突撃訪問があってから、近いうちにこうなるんじゃないかって思ってはいたが

ほんと、嫌な予想だけはよく当たるんだからやってられない


さてどうしたものか。メールを読んでから仕事中もずっと頭を悩ませていた

何が正解なのか、どうしたら自分を守れるのか、情けないが分からなくなっていた

正解なんて一つも無いし、あったとしてそれは時として簡単に形を変えてしまうから


返事をするべきか迷い、とりあえずザックリとした文章をしたためた

昼休みに、姉夫婦とのlineにて、↑の本文と私の考えた文章を共有し、どうするべきか相談


私が考えたザックリ文章は

「メールありがとう。
昨夜は電話に出ないでごめんね。

お母さんの私への気持ち、話してくれてありがとうね。
まず、今朝貰ったメールに対して。

私はお母さんが嫌いだから電話もメールも返さない訳じゃないです。それだけはどうか信じてください。

ただ、お母さんがメールで言ってくれたように、もう暫く私に時間をください。

私から、お母さんやお父さんに連絡出来るようになるまで、どうかもう暫く見守っていてください。

宅配も、沢山貰ってるのに私がまだお母さんに連絡を返せないことがより私を苦しめてしまうようで、
宅配も暫くは送らないで貰ってもいいかな?

お母さんの、「モネにも美味しいものを送ってあげたい」って気持ちだけで、今私はとても幸せです。」

といったもの


「どうするべきか考えるから少し時間をくれ」とこの段階では姉上が返してくれたので、頼りっきりで申し訳ないがお願いすることにした


仕事後、そのまま事務所で焼き肉ぱーてーとかいうトチ狂ったイベントが行われた為、なんかもう色々間に合わないんじゃないかとヒヤヒヤしていたが

職場を後にし、帰りの道すがら携帯を確認

旦那さんから返事が来ていた


「確かに…
俺もこの手のことは予想してた^_^;

沢山考えまして、
俺なりの考えを♪

お母さん、もう何が原因だったかわかんなくなってんだねーと思った。
じゃー、モネちゃんの考えたメールの内容のように、思いを伝えるのが一番!
と思ったんだけど…!
まてまてまてよ…
あの2人、文章読む能力ない…
ってか読まない…
都合のいい方に解釈する!
ってのがあるのを思い出し!
じゃあ、せっかく今まで距離とってきたのをこちらから覆すのも、良くないし悔しいし、
もう一度、事の重さを伝える意味で、
無視が一番じゃないかとおもったわけよ(o・д・)
お母さんの悲痛な言葉は辛いけど、
もとより傷つける事は覚悟してたんだし、
こちらが折れちゃうと、もうこちらの想いは伝わらなくなる…そう思うのよ。
初めて長年の想いを伝えてるんだから、
どーんといこーぜっと思いました(^з^)-☆

どーでしょー?」

とのこと


読んでいて、ああーそうだよなーと心に落ちた

私が連絡も返さない・会わないと決めて両親に伝えたのは、それだけの理由や意味が沢山詰まっていたじゃないか

好き嫌いなんて単純なものや、生半可な気持ちでそう伝えた訳ではないじゃないか

それを旦那さんのlineで改めて認識することが出来た

同時に、やはり母上には私が本当に分かって欲しかったことは何一つ伝わっていなかったのだなとよく分かった

年末年始で、ほんの一瞬だけ、ほんの少しだけ、伝わったものはあったのだろう

でもそんなものは、時が経てば曖昧になってしまうし、ましてや彼女は一筋縄ではいかない

あの時、私が伝えたものの内、一体どれだけのものが消えずに残っているのだろう


姉上も旦那さんと同じ結論に辿り着いたそうで

二人の応援を受け、電話には出ないしメールも返さないと決めた


家に着いてすぐに、母上から電話が掛かってきた

出ない。切れた。また掛かってきた

出ない。切れた


文章にすればたった三行のことなのに、やはりとんでもない苦痛を伴った


これで一件落着となればどんなに楽なことか

また近日中に死にたくなるようなメールが来るかもしれない。多分来る

気をしっかり持たないと


謝って欲しかったんじゃないんだ

嫌いになった訳じゃないんだ

私から会いたい・連絡をとりたいと思えるようになるまでは、絶対に会わないし連絡もとらない

その約束を、守って欲しかったんだよ

何故私がそこまでしなきゃならないのか、その本当の意味を、分かって欲しかったんだよ

交わるもの、交わらないもの(※百合?物語注意




あの人が泣いている。


「──っ」


今日も、泣いている。


「──ひっ──うぅ──」


静かな部屋に、彼女の悲鳴が積もっていく。


すっかり細くなってしまった身体を震わせながら、それでも声だけは出すまいと。

何かに耐えるように、今にも蓋をこじ開けてしまいそうな激情を殺さねばならないのだと。

静かに、静かに泣いている。


ねぇ、とそっと声を掛ける。

反応は無い。

ねぇ、ねぇ。

彼女は泣き止まない。

私の声なんて聞こえていないのかもしれない。


泣かないで。

そっと彼女の膝に手を乗せる。

泣かないで。泣かないで。


「──っはぁ....ご、ごめ、ん....ごめんね....」


謝らないで。

貴女は何も悪くないから。


何時からだろう。彼女の表情が日に日に張りつめていったのは。

彼女の笑顔は、私の大好きなお日さまみたいで。

私がごろごろと甘えると、いつだってふんわり笑いながら頭を撫でてくれた。

そのあたたかい笑顔と身体に抱かれながら眠ることが、私にとって何より幸福なことだった。


「....ごめん、ね」


一体何が彼女から温度を奪ってしまったのだろう。

優しい光に満ちていた筈の空間は、今や彼女の眼から零れる水で冷え冷えとしている。


俯く彼女の顔を下からそっと見上げる。

冷たそうな水が彼女の頬にも掛かっていて、これでは彼女が風邪を引いてしまいそうだと慌てて舌で拭う。

ざらりとした感触に驚いたか、ひゃっ、と彼女が身を捩った。

彼女と眼が合う。

ここにいるよ。

私は、貴女の傍にいるから。


じっと見つめ合っていると、やがて耐え切れなくなったのか、私をそっと抱き締めてまた静かに泣き始めてしまった。

私の身体が水に濡れていくのが分かり一瞬身構えたが、不思議とそこまで冷たくは感じなかったのでゆっくり力を抜く。


私の想いが、貴女に伝われば良いのに。


「....ん、ありがとう。やっと落ち着いてきた」


私が人間だったら、貴女を守ることが出来たのでしょうか。


「あはは、お前が人間だったら良かったのに。....なんてね」


私が人間だったら、貴女を傷付けてしまっていたのでしょうか。


「そしたら私達、きっと出逢えなかったもんね」


好きです。好きです。大好きです。

人間だったら、人間だったら、人間だったら。


「──また恋人が出来たら、いの一番にお前のこと“自慢の家族だ”って紹介したいよ」


人間、だったら。


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セクシャルのカテゴリー




最近は色々とLGBT関連の作品やら有名人やらが取り沙汰されて、世間の注目を浴びやすくなってきていて

それは昔に比べればきっと飛躍的に変化してきているのだろうけど、欲を言うと早いとこ一々注目を浴びるようなことさえも無くなるといいなと思う

一般男女の恋愛だの結婚だのを一々メディアで取り上げるまでもないように。そのレベルまでたどり着くには一体どれだけの時間が掛かるのだろう。たどり着けるのかさえも分からない

正直、LGBTだのビアンだの何だの、そういった単語も好きじゃない

単語があればそりゃあ説明も相互理解もしやすいけど、本当はそんな単語なんて余計なものだと思うのだ

セクは?と訊かれた時に便宜上ビアンですと答えはするものの、言い難い窮屈感というか不快感が拭えない

周りの人達は極々普通に単語を以て説明や会話をするけれど、私も知らない単語をサラッと言ったりもするし、なんというか、千差万別のセクシャルを単語で簡略化せるなよと思う。一から普通に説明すればいいじゃんって

中には単語に単語・単語・単語の人も居たりして逆にわけわかんない

単語ってことは相手がその単語を知らないと結局意味がないわけで

でもセクシャルって単純でもないから、一つの単語に収まらないことも少なくない

それで単語を羅列して最終的には相手にググれとまるなげだよね

ある程度のカテゴリーは便利だと思うけど、あまりに細分化し過ぎても覚えるの大変だっつうの

という、誰に対しての不満というわけではないが、ちょっと思ってたこと

ニューファミリー




チャリ買ってもすぐパクられるからかれこれ三年くらいチャリ持たずにいたんだけど、劇団の稽古場通うのに徒歩ではしんどい季節になってきたので稽古開始時間の20分ほど前にお買い上げ

お名前は“洋子”。末長くよろしくね洋子ちゃん

洋子ちゃんが居てくれれば他の女なんて要らないわウフフ

のろい




今日は劇団の稽古

からの観劇

からの友人と二人飲み


数日前に私が突然「飲みましょう!話聞いてくだせえ!」などとクソlineをした故の飲みだったのだが

話聞いてもらって、私の感じたことや気持ちはべつに独り善がりでも自意識過剰な訳でも無いのだな、と思えてよかった

私が気にしすぎなのかな、未練がましい故の気持ちなだけなのかな、とかなり参っていたので


その後も主に恋愛事やら同性と付き合うことやらに関して話していた

話しててすごく納得したのは

アレな言い方にはなるが、「わざわざ同性と付き合うメリットが無い」ってこと

相手と生涯を共にするには、守らなければならないものや、闘わねばならないものがあまりに多すぎる

それは死ぬまで付いて回るもの

相手の将来を奪ってしまうような気がして恐ろしいこと

生涯の責任を持つこと、相手を生涯守り抜く為に死ぬまで闘い続けること

並の精神ではもたないし、相手にも同じ覚悟を求めるのはお互いにこわい


私は男性と付き合ったことはほぼ無いし恋愛感情も将来を共に〜等も無いが

飲み相手いわく、やっぱり異性の方が気楽だとのこと

結婚や子供を考えるとなおのこと


要はどう生きていくかで必要な覚悟も行動の中身も変わってくるのかもしれないが


私は前に彼女さんが居た時は、自分なりに闘おうとか彼女を守ろうと思っていた

自分達の為に、芝居一本、を追うのは止めようと思えたし

自分の家族にも近いうち必ずカミングアウトをするとその時決めた(結局別の形でバラすことになったが)

その時が来たら、相手のご家族に土下座をするのもタコ殴りにされるのも構わない(いやだけど)と思っていた

世間の皆様すべてに公にする必要は無いが、お互いの身近な人達への誠意は尽くそう、守ろう

とかちょうメラメラしてた


でも、私はその人が好きだったからそう思えたけど、その人は別に私である必要は無いなとも思っていた

大切な人だからこそ、本当に私が手を掴まえていていいのかなって


お互いが好き合っているならそれで良いのだし、それ以外に必要なことは何もない

そう思ってもいた


好きなだけじゃ駄目なんだな〜

飲み相手と色々話せて自分を見つめ直す切っ掛けになったが

同時に女性というイキモノを考え直す切っ掛けにもなって、余計に女性がこわくなった

女性と生涯を〜とか出来る気がしない

「守りたい」、そう思うことは出来る

それじゃあその逆は?

「守りたい」と思ってもらえる程私にメリットは無い。私である必要が無い

同性愛者のメリットってなんだろう?


そう思うと、単に恋愛感情が無くなったというまっとうな理由で別れることが出来たのはしあわせな方なのかもしれないね


飲み相手の話ですこし切ないな〜と思ったものもあって

今更だけど、一人で生きていく覚悟は常に持っておかなきゃならないなと思った次第

自虐とかやけっぱちな意味ではなくて、それはもう仕方ないことなのだと思う

誰を呪っても、自分を恨んでも、意味の無いこと


私はいわゆる出会いの場で出会いを探すのが根本的に合わないみたい

身近にいる人や、仲の良い人、大切な人達、親しくなっていく過程で好きになる

その人達を、私の生涯に巻き込みたくないなあ

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