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和解した兄弟さん

注意*お父さんについてはこうだったらいいなという願望です。


「父上がどのような王であったかはもう話したな」
「うん。なあ、父さんってどんな人だったんだ?」
「…人の良い方であったと思う。
臣からも民からも信頼され、笑顔の絶えない方だった」
「そっか、皆に好かれてたんだ」
「だが、仕事が終わると子供の様な戯れをなさっていたな。
よく意見をされ…いや、
…今思えば、あれは叱られていたのだろうな」
「へえ……」
「必ず三時になると休憩と称されて、
母上と余と共に過ごされていた」
「…いいな、そういうの。
父さんは母さんもヤイバのことも好きだったんだ」
「…そうだな。
だが、母上がお前を宿した事が分かった時などは母上に窘められるまでずっと傍にあったそうだ」
「オレの…?」
「まだ性別も分からぬうちから名を決めねば、と張り切っておられたのだと、
母上から聞いたことがある」
「…そっか。…へへ…なんか、うれしいな!
父さんが、…そっか」
「父上がお前を愛おしんでおられた事は疑いようのない事だ。
母上は、言わずとも分かるな?」
「うん!
母さんはオレの事もヤイバの事も大事に思ってくれてるって、ちゃんと分かってるよ。
だからヤイバもちゃんと母さんの思いを受け止めるべし!」
「…母の思いが分からぬわけではない。
だが、それでは駄目なのだ」
「駄目ってなんでだよ!
言っとくけど、オレ、絶対ヤイバに一人でやらせたりしないからな!」
「……何を言っているのだ」
「お前ばっかりずっと背負う事ないじゃんか。
…オレ、ちゃんとお前の側にいるからさ」
「お前にはまだ早い。
余は余の成す事、
お前はお前の成す事を目指せばよかろう」
「オレは、皆が幸せに暮らせるようにしたいんだ。
お前だってそうだ。だから…絶対!」
「その様に抱きつかれると、大きな赤子の様だな、弟よ。
…まったく、………仕方のない奴だ」




お兄ちゃん動揺中
ツルギくんが産まれる前のお父さんはグレナダさまがヤイバちゃんにお腹でツルギくんが動くのが分かるようになって触らせていた時にでも語って聞かせてたらいいなと思ったり。
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