スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

本気で忘れるぐらいなら泣けるほど愛したりしない

今さら何をいうわけじゃないけど。今さら何もかもすべて言い訳になる。

ただ私は、彼方くんのことが大好きだった、それは別れても変わらなかったことで。
それは彼が大学を卒業して、遠い人になっても、会えなくなっても、ずっと変わらなかったことで。

それがあまりに辛くて、忘れようと頑張ってみた時期もある。
でも、誰といても、どこにいても、彼方くんを思い出してしまって、どうしょうもなかった。

だから、きっと今はそういう時期じゃないのだと諦めて、忘れるのではなく、思い出にしようと思った。
時間が経てば、またきっと誰かを好きになれるだろうと思った。

でも、あれから二年、三年と時間が過ぎても、引っ越しても、環境がガラリと変わっても、誰とデートしても、誰に好意を持ってもらえても、私はやっぱり彼方くんが好きで。

無意識に比べては相手のことも、自分のことも嫌になって、連絡を無視したり、約束をドタキャンしたり、最低なことばかりしてた。

それでも、きっと時間が経てば平気になるって信じて、少しずつでも私は前に進んでるって思ってた。

でも、去年の誕生日、彼方くんからのメールでそういうのが全部崩れた。
沢山届いた誕生日メールのなかの同じようなメールなのに。

たった一通のメールで、あんなにドキドキして、嬉しくて幸せで涙が出るなんて思いもしなかった。
その後しばらく、彼方くんとメールをして。

すごく久しぶりだった。
このメールを終わらせたくない、ずっと続けばいいのになんて願ったのは。

そのとき、何年経っても忘れることも思い出にすることも、私はちっともできていないことに気付いた。
前に進むどころか、私は全く進めないまま、変われないまま、あの時より後退したんじゃないかとさえ思えて。

私のなかでの好きという感情が彼方くんを想う気持ちそのものになってしまってて、他の恋をすることも、他の誰かを好きになることももう出来ないのではないかと不安になった。

三年かけても出来なかったことをこれからできるとも思えなくて、もう今は無理にでも進まなきゃいけないような気がしてた。

焦りと不安で気持ちがごちゃごちゃしてるとき、秋夜さんに出会った。
彼と付き合ったことで前に進めたのかどうなのかはわからないけど。

なんだか最近は、もう会えなくてもそれはそれでいいのかなーと思うようになった。
もう会えなくても、彼方くんがちゃんと生きてて、幸せならそれでいいかなーと。

きっともうあんな風に誰かのことをがむしゃらに好きになったりはできないんだろうなと思う。
でもあれで良かったんだよね。全部含めてあれで良かったんだよね。

なんか、ほんとに年取ったんだなぁ。
前の記事へ 次の記事へ