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きっと

今回は私が本気で好きになった人の話をしたい。
ものすごく好きだった人、彼方くんの話です。

大学のサークルの3つ上の先輩で、私の憧れの人でした。

お互い学生でお金も車もなかったし、東北の田舎に住んでたから周りにはなんもなくて。
時間だけはあったから、よく彼の家でDVD見てた。
私の映画好きはここが発端になってるのただと思う。
お洒落なレストランもないし、いくお金も無かったから外食するときはいつもファミレスとかで。
デートらしいデートなんてしたことなかったけど。
でも、なんでもないことが楽しくて、いつも笑ってばっかりだった。
何でもさらけ出せて、飾らない私でいられた。

まあ結局別れちゃったけど(笑)

でもあの時、別れて良かったなーって今は思う。
あのまま付き合ってたらたぶん私ダメになってたし、別れて得たものも多かったから。


ほんとに好きだった、ものすごく。
彼と付き合うまで私は結構冷めた性格なんだろうなって思ってた。
連絡もそんなにとらなくても平気だし、彼氏が他の女の子と話してても気にならなかったし。
何より、恋して泣いたことなんかなかった。
友達が泣いてるのとか慰めながら、よくわかんないなーとか思ってた。

でも、初めてそういうの分かった。
今まで恋とか好きとか彼氏とか思ってたものって何だったの?って思っちゃうぐらい。

メール苦手な私が唯一、苦にならずにメールできる人だった。
毎日欠かさずメールして、週3〜4ぐらいは会ってて、会えない日にも何時間も電話で話して。
好きすぎて、二日と離れてられなかった。
会えない日が寂しくて、耐えられなかった。

まあ会えても朝バイバイするのが辛くて、何回講義遅刻したり、サボったことか。

今考えると、ちょっとおかしかったと思う。
自分でも重いし、怖いわ(笑)
あれ以上長く付き合ってたらって思うと恐ろしい。

それぐらい入れ込んでたから、上手くいかなくなったときは本当にきつくて。

私は、寮で暮らしてたからまだ良かったかもしれない。常に独りじゃなかったから。
友達との会話に彼方くんの話が出るだけで号泣して、心配して飲みとかしてくれる友達の優しさにまた泣いて、泥酔するまで飲んでまた号泣するみたいな。
とにかく涙しか出なくて、世界の終わりみたいだった。

しかもよりにもよって元カノのこと思い出しちゃって、このままじゃ真剣にお前と向き合えないとかなんとかゆう理由で(笑)

二番目でも、セフレでも、何でもいいからそばにいたいって泣いたけど怒られた。
なぜかあっちも泣いちゃって、何時間も話進まない。

別れたあともしばらくは酒飲むたびに吐くまで飲んで、泣いてばっかり。
弱いから普段は全然飲まないのに、あんなにアルコールを摂取してた時期ない。

お酒飲んでも泣かなくなってからは合コンしたり、男の子とデートしたり。
大学生とか、消防士とか、地元の優良企業の人とか、先輩に紹介された人とか。
失恋の傷は新しい恋で癒そう!って作戦だったんだけどあえなく失敗。

誰といても結局、ネモさんといたときのことばっかり思いだして。
むなしくなるばっかりで、そこは思い出だらけだし、もう忘れるの諦めてた。

引っ越して合コンとかしてもそれはあんまり変わんなかった。友達には
でも内心は結構焦ってたのかもしれない。どんどん時間ばかりが過ぎて、もう自分が誰も好きにならないんじゃないかとか、全然前に進めてないんじゃないかとか、とにかく不安だった。
そんなときに秋夜さんに会って、この人なら大丈夫かもなーってなんとなく直感で思った。
まあ最後まで素直に甘えることは出来なかったし、彼方くんと比べてしまったけど。

もう今更寄り戻したいとか、まだ好きだとかは思わない。
でも今でも特別な人。
誰よりも幸せになってほしいひとだし、幸せになったところを見てほしいひと。
それは秋夜さんと付き合っても変わらなかったし、これからも大切なままなんだと思う。

別れた理由は本当に自分勝手だし、沙奈は遊ばれたんだとか言われたこともある。
まあ結果だけで見たらそうだけど、それでも嫌いになったりとかはあり得なかった。

あの人は、遊ぶとか出来るぐらい器用でもないし、体目的で付き合えるぐらいの度胸もないのは私がちゃんと知ってるから。
初めてセックスしたときも、私がお願いした。初めてだから怖いと言う私に、彼が迫ってきたことなんて一度もなかった。無理しなくていいんだよ、いつまででも待つからと抱きしめてくれた。
今でも初めてが彼方くんだったことは後悔してない。本当に幸せだった。

不器用で嘘つくのめちゃ下手だし、都合悪いことはだんまりだし、意味わかんないとこで泣くし。
計画性とかないし、現実的じゃないし、変なところでネガティブだし。
でもそういうところも全部まとめて、好きだった。
出逢えて本当に良かったし、ありがとうって思う。

今、彼は私の住んでるところから電車で一時間のところにいる。
一年に1回か2回ぐらい連絡取って、そのたびに飲みに行こうとか言う話になるけど。
いつか会えたらとは思うけど、3年以上経った今でも会いにいけない。
三年も経つと美化してることも、お互い変わったこともあるだろうし、逆にがっかりして吹っ切れるんじゃないかなーとか思うんだけど(笑)

それでも、なんか一回会ったら、今までのことが全部無駄になる気がして。
ああ、やっぱり好きだなーって思い知らされるだけなんじゃないかとか思うと怖くなる。
卒業までには何とかしたいとは思ってる。
あの頃は何もわかんなかったけど、意外に大学4年って大変だったんだねって話したい。


いつか、笑って、会いたい。
会えたらいいな。

ペイフォワード - 可能の王国 -

私の
オススメの映画です。
ネタバレ有りですので気をつけて。


あらすじとしては、ある中学一年の少年が社会科の課題で、世界をかえる方法を考える。そして彼が思い付いた方法、それが『ペイフォワード』=『次へ渡す』だった。まず彼自身が誰か三人に良いことをしてやり、その三人がまた他の三人ずつに何か良いことをしてやる。そうやってどんどん広がり、活動が大きくなれば、このクソみたいな世界はもっと良くなるのではないか?と彼は考えたのだ。


私個人としてとても好きな映画。
世の中そんなに上手くいかないかもしれないけど、「ペイフォワード」という考え方も好きだった。渡すのも渡さないのもそれぞれの自由だけど、人の善意を信じて渡すという純粋な心を持ち続けたいと思う。

また彼は映画のなかで「世界はクソだ」と言っている。
確かにアルコール依存、シングルマザー、DV、いじめ、薬物依存、虐待、ホームレス、犯罪…彼のいる世界はとても素敵とは言い難い。
思春期という多感な時期に、本当の世界が少しずつ見えてきて、大人や世界の汚さ、不公平さを見て、嫌悪した経験って誰にでもあるのではないだろうか。
そういう部分でも、主人公の気持ちには共感できる。

そして何よりも、主人公へのインタビューシーンがこの映画の一番の核心なのかな、と。

彼はインタビューのなかで、こう言っている。

「世の中にはとても臆病な人たちもいる。… 変化が怖いんだ。( I think some people are too scared or something… to things can be different.)

本当は…世界は思ったほどクソじゃない。 (The world's not exactly shit.)

だけど日々の暮らしに慣れきった人々たちは 、良くない事もなかなか変えられない 。(I guess it's hard for some people who are used to things the way they are even if t to change. )

だから あきらめる。
でも、 あきらめたらー‥‥負けなんだ。 (And they kind of give up and when they do, everybody kind of lose.)」


このインタビューの後すぐに、彼は命を落とすことになる。

以前、いじめっ子たちから助けられなかった友人を助けるために、勇敢に立ち向かって。

ネットのレビューなんかを見てると、この結末に対しては不満は多いみたいだけど、私は別に有りかなと思う。

まあ確かに急展開過ぎるし、理不尽な結末ではある。
レビューにも人助けの結果がこれ?とか、現実は甘くないと興ざめしたというのもあったし。

でも私は、彼はどちらかというと″友人を助けるため″というよりも、勇気を出して″自分自身を変えた″のだと思う。

以前は見て見ぬ振りしかできなかった情けない自分を変えたのだ。

結果的には死んでしまったし、刺されて倒れる彼はもしかしたら立ち向かったことを後悔したかもしれない。

でもこれでいじめっ子を倒してハッピーエンドだったら、それこそ嘘くさい映画になる気がする。

この映画の原題は『Pay It Forward』だけど、日本版で副題として『可能の王国』を付けたのは正解かもしれない。

この映画は、″善意を次へ渡す=ペイフォワード″という方法にこだわらずに、『世界』を変える方法として見てみてほしい。

例えば、私一人がいま何かをしても日本や世界はおそらくどころか、ほぼ絶対変わらないと思う。

戦争もなくせないし、日本やどこかの国の不況をどうにかすることもできない。
他にも問題は山ほどあるけど、どれも解決できそうにもない。

でも、私がいま何かをすることで、私や私の周りの『世界』は変わるかもしれない。

一人一人の『世界』が合わさって重なって、世界は出来ている。
『世界』は、その人の考えや行動、また周りにいる人や置かれている環境によって形づくられている。

だから、一人一人が『世界』を変えることで変えようとすることで、もしかしたら世界はもう少し素敵なものになるかもしれない。


『諦めたらー‥負けなんだ』

本当にその通りだと思う。
自分のなかにある何かに気づかせて、変わるための勇気、希望をあたえてくれた映画である。

ラストのシーンでロウソクと車のライトがずっと続いていく画は、単純にきれいだ。

どうして主人公が死ななければならないのかという悲しみや憤りとともに、人々が亡くなった彼を想って灯した光は「世界は思ったほどクソじゃない」と希望を持たせてくれるような優しい光だと思う。


変わることが必ずしも正解かどうかはわからないし、最終的に決めるのは本人以外の誰でもない。

しかし、現状に何か疑問や違和感を持ったとき、慣れきった『世界』を変えるための
勇気を持って何かを行動することで新しい景色(可能性)が見えてくることもあるということを忘れてはいけないと思う。



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恋の終わりは意外と静かに


話題:別れ

報告が遅くなりましたが、秋夜さんと一週間前にお別れしました。

最後は電話でした。

メールで性格が合わないと思うと言われて
いたので、おそらく別れることになるだろうなと思いました。

私も性格が合わないということは思っていたので、ついに来たかっていう感じで。

動揺したり、取り乱すようなことはなかったです。

彼に対して不満はかなり有りましたが、不満があるのはそれなりに期待しているからであって。

性格が合わないのも理解した上でやり直せないのかとも聞いてみました。

答えはわかっていたけども、ね。

だからしつこくは聞かず、納得しました。
彼だけじゃなく、私自身ももう限界なのはわかっていたから。


彼と付き合ってちょうど5ヶ月。
出会ってからは7ヶ月ぐらいになります。

出会いが一目惚れという形だったこと、共通の所属も友人もいなかったことなんかが重なって、彼の前ではずっと素でいられなかったんですよね。

常にイメージを気にしてそれを壊さないように、自分をよく見せることにばかり神経を使っていました。

本当の私を見せたら幻滅されるのではと不安で、傷つくのが怖かったのだと思います。
結局は彼を信じていかなったのでしょう。

だから体は許しても、いつまでも心は許せなかった。

そのギャップに苦しんだときもあったし、彼を騙しているような罪悪感をもつときもありました。なんでわからないのかと、彼を心のなかで責めたこともありました。

こんな付き合い方をしていたので、彼のことは確かに好きだったけど、付き合っていても思いっきり心の底から笑うことも、本音で向き合えたこともありませんでした。

それもたぶん彼も同じで。

正直別れるということが決まったとき、悲しいよりも、肩の荷が降りた気がしました。

安心したせいか、猫かぶってたことも思わずカミングアウトしてしまいました(笑)

出会ってから今までのなかでもっとハイテンションで、別人のようにしゃべりまくる私に、きっと彼は驚いたことでしょう。

皮肉なことに、別れ話をした電話が今までのなかで一番楽しく、中身のある充実した時間になりました。

今まで10分も電話したことなかったのに、気付けば三時間半も経っていて。

話すことも話したいこともなくて、沈黙が辛かったあの頃が嘘のようでした。

お互いの悪かったところ、良かったところ、出会った日のこと、デートの思い出、過去の話、将来の話…。

初めて彼と本音で話してみて、私が望んでたのはこういう関係だったんだと思いました。

表面的な付き合いじゃなく、もっと心の繋がりが欲しかったのだなあと。

もっと早くからお互いに素で向き合えたら良かったね、と苦笑い。

でも、それが何ヶ月かけても出来なかったのは、お互いがそういう相手じゃなかったということなのでしょう。

たった数時間で知らぬ間に心を開いてしまう人も、世の中にはいるのだからね。


彼とは気まずくなることもなく、今度またご飯にいこうと約束して、バイバイしました。

彼方くんと別れたときはこの世の終わりかと思うほどだったのに、今回はとてもすっきりしていて、涙も出ません。

メールも写真もなんの未練もなく消して、部屋にある彼に関係するものを整理して、とても清々しい気分です。

別れでも、こんなに違うとは(笑)

やっぱり時間よりも、中身なのですね。
今回は表面的にしか付き合えなかったから、執着するほどのものもありませんでした。

こんな感じで終わってしまいましたが、何だかんだでいい経験に、いい勉強になりました。
彼には感謝しかありません。
別れたけど、今でも好きだし、大切な人です。
ありがとう。


いま、卒論やら就活やらで忙しいので、ブログはしばらく更新しないかもしれません。
また時間が出来たら更新します。

それでは、また。


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