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話題:ふと思うこと。


只今、実家に帰省中です。


来週も滞在する予定なので、二週間か三週間は関東には帰りません。

必然的に秋夜さんにもその間会いません。



こういうときにふと思うのです。


物理的な距離が、そのまま私たちの距離なのだなあ、と。

会っていないと意味がない。
すぐ隣にいて触れられなきゃ意味がない。


だから会えないとき、私たちはとても遠い。


会いたいとは決して言わない。
お互いに言わない。

一応メールは毎日する。
だけど、私たちのそれはとても義務的で、中身なんてないのです。

ただ毎日、繰り返してる。
ただ毎日、同じようなことを話す。

「おはよう」
「行ってきます」
「お疲れさま」
「おやすみなさい」

少しだけ、言い回しや言葉が変わるだけ。

今日どんなことがあったのか、何を思ったのか、どんなことを考えたのか。
そんなことを話すことはめったにありません。

お互いの気持ちなんて、そこにはない。
ただの義務のように、毎日繰り返すだけです。


彼からのメールの返信が遅くなりました。
寂しいとは思わないけど、きっと彼も同じように感じているんだろうなぁとは思います。

私自身も、正直に言えば、めんどうだなと思うから。

もしも今、彼とのメールが全部消えても、私は平気だろう。
保護して、残しておきたいと思うメールなんて、一通もないもの。



会えない時間が、その距離が、二人をダメにしてしまうことがある。

でもきっと、ずっと一緒にはいられないからこそ、その時間が、二人の気持ちを育てることとか、心が近くなることってきっとあるよね。

会えない時間に無意識に考えてしまう。
何してるかなーって、ちゃんとご飯食べたかなーって。

気づくといつもあなたのことばかりで、私はずいぶんあなたのことが好きなんだって思い知る。

恋ってきっとそういうもので、だから苦しい。

片想いでも、両想いでも。

すごく苦しいけど、そのおかげで、人は優しくなれたり、大切にしようっておもえることもある。




私たちの心は、お互いに見えてないのかもしれない。

それどころか、お互いに計りかねてる。
相手の気持ちも、自分自身の気持ちも。

相手が自分をどう想っているのか、本当に好きでいてくれているのか。
自分自身も相手をどう想っているのか、本当に好きなのか。


わからないまま、なんとなく近くにいようとしてる。

だから大切にできない。

私は秋夜さんのことを好きなのか、これが恋なのかなんて、わからないから。

きっと彼も同じだ。

日曜日は彼のアパートに行ってきました。

引っ越ししたてなので何もなかった。
冷蔵庫もレンジもテレビもない部屋。

暇で時間を持て余してると、彼は抱きついてくる。
秋夜さんは、外ではいつもリードしてくれる。
でも二人きりのときはかなり甘えたさんです。

抱き締められて、キスをしてると、まあそういう雰囲気になるわけで。
こないだのお泊りで耳がめっぽう弱いのを知って以来、責め立てられるし。
お尻が好きらしく、めっちゃ触られる。

最初にダメだと言っているので、たぶんそれ以上はする気はないんだろうなと思う。
でも冗談っぽく、「いつになったらいいって言ってくれるかなー？あと半年とか言われたら気が狂いそうなんだけど」と聞いてくる。


「何が嫌の？」と聞かれたから思っていることを言ってみた。

SEXしちゃったら関係が変わりそうで、飽きられてしまいそうで怖いのだと。
だからまだできない、と。

そして彼方くんとの間にあったことを少しだけ彼に話しました。


そしたら「友達に戻ろうか？」と言われた。

「さなが嫌ならそういうことはしたくない。でも恋人なのに、こんなに近くにいるのに、触れないのはきつい。俺はさなみたいに純粋じゃないし、いい人でもない。今ならまだ友達に戻れるよ。そしたら、さなはそんなこと心配しなくてもよくなるでしょ。友達に戻っても、また会えるなら俺はそれでもいいよ。」


謝るしかなかった。
私は秋夜さんが思うほど純粋でもないし、いい子でもない。

でも、もう、あんな想いをするのは嫌なの。

いや別にすごい大事な話じゃないけどさでもさ誰かに曖昧な返事で聞いてほしいことってあるんだよ、あるんだもんだから、適当に聞いてほしい話。

昨日占い行ってきたー。

恋愛についてもみてもらったんだけど、タロットのカードが出揃って、占い師さんが一言。

「あなた、彼のこと本当に好きなの？」って。

苦笑いしかできない私に、
「あなたは本当にすきになったら、その人しか見えなくなるぐらい夢中になるタイプなのね。」と。

…なんでわかるの(；´Д｀)？


そばにいてくれる秋夜さん。
決して私のもとには戻らない彼方くん。
どっちが大切かなんて迷う意味もない。

本当なら。


彼方くんの魅力って何だったんだろう。
彼への想いはいつまでも色褪せない。
いつまでも私の心から消えない人。


「どうしたら忘れられますかね」と聞いたら彼に感謝しなさい、と。

私が一番よくわかる。
彼とあのままいたら、私はきっと本当にダメになってしまっていたよね。

だからあの時点で終わりにしてくれた彼に感謝しなさい、と。

本当にその通り。その通り過ぎる。

だけど、それが終わりにはならないの。
もう何年もこんなことをしてる。

話題:あの人の夢を見た


うたた寝していたら、彼方くんの夢を見ました。


付き合ってた時、私たちは喧嘩なんかしたこともなかった。
お互いに自分の意見を主張し合うようなタイプじゃなかったから。

なのに夢では私のちょっとした間違いを彼方くんがすごく怒って。
それが原因で言いあいの喧嘩になった。

二人で話していたとき、急に彼方くんに抱きしめられて、
どうしたの？と聞くと彼は「だきしめたくなったから。」とだけ言った。

抱きしめられて思い出した。
背の高い彼方くんに抱きしめられると、いつも私の顔は彼の胸のあたりだったこと。
私を包んでくれるような彼が大好きだったこと。
胸に耳を当てると彼の鼓動がとても心地よかったこと。

「本当は別れたくなかった。
でも就職や収入のことを考えたら仕方なかったんだ」、と彼方くんは小さい声で言う。


いまさら、なんだそれ。
馬鹿じゃないの。


そんなこといくらでも私は我慢できたのに。
一緒にいれたらそれで良かったのに。


馬鹿じゃないの。



抱きしめられてるときに、秋夜さんのことが頭をよぎった。

でも、私は、彼方くんの腕を振りほどけなかった。
秋夜さんのことを、彼方くんには言えないかった。


やけにリアルで本当に彼方くんといるみたいな夢だった。
抱きしめる腕も力もその全部が、懐かしくて、暖かくて、愛しくて。



なんで今さらこんな夢を見るんだろう。
今まで何度も彼方くんは私の夢に出てきたけど、こんなのは初めてだった。


やっと、忘れられると思ったのに。
彼方くんはずるい。


本当にずるい。


私が忘れそうになる度に夢に出てきて。
そうやっていつまでも忘れさせてくれない。


いつまでも特別で、誰と居ても越えられない。
あと何回、「ああ、やっぱり私は、」って思い知ればいいの。


もうきっと会えないのに。
いくら想っても彼方くんは絶対に応えてはくれないのに。

話題:愛されてると実感する時

昨日はデートでした。
約三週間ぶりに会って、ご飯食べに行きました。
和食の美味しい個室のお店。

最初は普通に食べながら話してても、まあやっぱり個室だからね←

秋夜さんは私を抱きしめたがるし、キスしたがる。

しかし私は逃げる。
「なんで避けるの？」と言われるぐらい逃げる。

なんか期間空くとちょっと距離を取りたくなるんですよね。なんか。

結局、そのあとうちのアパートに泊まることになり帰宅。