臆病は最大の敵と知り、

この小さな拳で自我を打ち砕く。

腫れ上がる心の行き場は既に何処にも無く、

他人に露見する勇気も見出だせずに、

其れでも依存性は昂って、

自身を脆弱なものとする。

愚鈍な精神を救う聖人は当然現れる筈も無く、

手を差し伸べてくれたのは、

他でも無い歪みを含んだ自分だけだった。

私が私を救える訳も無い。

鏡合わせの自分は、弱さの象徴で有り、

私を貶める事で存在しているのだから。