スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

炎上。





暗礁に乗り上げた僕を包み込もうとはせず、

責め立て、追い詰め、覆い被す。



自身達は互いを救うのに、

倒れ込む様を、見守り、護るのに、

同じ生を受けている僕を、まるで、

異物かの様に、蔑ろに扱うのだ。




重なり合う木々達は、僕を見据えてる。

堕ちてしまえ、と見据えてる。



ならば、僕がすべき事は、

己が消滅せぬ様、

この身の炎で焼き尽くす事だ。

報復。



回避しても、逃避しても、

張り巡られた蜘蛛の糸の様な、

巧妙で執拗な罠で、私を捕える。



繋ぐ陰は幾重にも産まれ、

一つの立体を形造り、

其れは絶望ともいえる恐怖と、

猛烈な破戒願望を強制的に植え付ける。



不可抗力は罪ではなく、

一つの罰なのだと、

拒む力を緩め、受け入れ、

産まれた虚無の塊を愛して、

私は今日も、世界に息づく。




私を狂わせた、周囲に、人に、誰かに、




貴方に、

私を、私の悪夢をあげる。

最後の通信。


貴方はこの世で一番。



好きで、大好きで、

愛しくて。

貴方は私の中での世界の中心であり、

絶対的な支配者なのだ。



微睡み(まどろみ)の中で、触れたものは、

貴方の感触と感情で、

暖かで生々しい現実を突き放すには絶大であり、また、

私をこれ以上なく甘やかす。



解読不能な文字の羅列に、視界が霞む。




私に残さないで。

私に、拒絶を刻み付けないでよ。



貴方がそうするのなら、

私も貴方に、

貴方が私を忘れてしまわない様に。




敢えて残るのなら、

貴方の血と肉を頂戴。
prev next