話題:ひとりごと


職場の中堅さんから聞いた話が地味に怖かったんだが、寝ようとしたら唐突に思い出して寝れなくなってしまった。

その中堅さんの友人に超能力的な力を持っている人が居るそうで、ある時、その人が話してもいないのに中堅さんの職場を言い当て、更に唐突に仕事を辞めなさいと云ってきたという。
とはいえ、中堅さんも生活があるし仕事を辞めるわけにもいかず、納得もいかないので何で?と訊ねた。
すると友人曰く、今の職場は土地が悪いのか霊が沢山居てあまり良くないそうだ。しかも中堅さんは憑きやすい体質だそうで、本人に自覚はないものの色々憑いているという。


ただでさえ寒い場所なのに、朝っぱらからゾッとして更に寒くなった。
とはいえ、身に覚えがあるといえばある。
今の職場の休憩所は古い造りのメゾネットタイプのアパートの空き部屋を使っているのだが、上の階からたまに物音がする。
靴を履いた足で床を歩く硬い足音が…上の階は無人にも関わらずだ。
アパートは会社のものだが人に貸しており、他の入居者も居るには居るのでその音が響いている可能性もあるだろう。
ただ、貸し出している部屋の位置や状況的に其処からの音が聞こえる事は無い筈なのだが。

そんな話を中堅さんに聞いた後、寒さをお裾分けしようと思い新人先輩に話したら、事務所の倉庫に備品取りに行くのが怖かったと大不評だった。
まぁ事務所も古くてボロいし、倉庫にしている部屋も私達が仕事しに行く時間は真っ暗だもんなぁ…。

というか夏に聞きたかった。