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昨日のはなし


原作に影響を受けて、今更ながらドラマ「青空の卵」を観てみた。
この作品に限らずなんだけど、なんだか、自分の頭にあるイメージと、映像ではっきり示されるイメージのズレに戸惑う。文章を映像化するのってこういうのがあるから苦手。なにか一文を見ても人によって想像するものが違うのは当たり前だけど、坂木についてはイメージが違いすぎてちょっとなあ。登場人物の印象が自分の中で美化されてしまったことも要因かもしれない。
それと、原作の地の文を演技で表現するのが役者さんなんだから、そのあたりをもう少し頑張ってほしいと思う。脚本や演出についても、ただでさえ放送時間が短いんだから原作の魅力をもっと引き出せるような構成の仕方はあったんじゃないか。しかも尺が短いせいで坂木が原作以上に女々しく見える。これはしょうがないか。坂木絡みで鳥井が動揺するシーンも、普段の鳥井とのメリハリがうまくつけられていないせいで、視聴者には彼の心の揺れが届いてないと思う。たとえ20分のドラマだとしても、そのせいで作品の魅力が半減してしまうのは残念。
そういえばなんで舞台をマンションから一軒家に変更したんだろう。栄三郎さんを出さない代わりに、その役割を鳥井の家にもってきたのかな。

偉そうなこと書きましたが、結局何が言いたいかというと、ドラマとか映画みたいな限られた時間内で、原作に忠実に作るのって難しいよねってことです。詰め込みすぎてはいけないし、かと言ってはしょりすぎても意味が通らなくなるし。 反対に間延びしてもいけない。
実写化が失敗に終わるのもたいていそのせいだと思う。逆に、作品が原作とまるで別物に仕上がったとしても、それは製作者の考えた、時間内で表現できる最大限の面白さだと考えると、その作品を見る目も変わってくるかもしれないよね。

自分でも書いててよくわからなくなってきた。
映像に詳しくない素人が口を出すのはお門違いなのかもしれない。
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