スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

チーズと塩と豆と/江國香織ほか


話題:本の感想

 

短編集を探していて見つけた一冊。かわいらしい装丁に惹かれ、図書館から借りてきました。
角田光代、井上荒野、森絵都、江國香織という、四人の直木賞作家が書き下ろしたアンソロジー。みんな有名作家さんだけど、こうやって手に取るのは初めて。
読みやすく癖のない文体で綴られる、人々の心の揺れ。どことなく寂しい雰囲気のなかで、こちらの心までも揺さぶられる。
ゆったりとした時間が流れるような、そんな素敵な話。テーマが食事のせいもあり、読んでいるとお腹がすいてきます。

四作とも舞台はヨーロッパ。むっと匂い立つような緑、見渡す限りの田園、からからに渇いた土の色。夏の生ぬるい空気、そして人々をつなぐ異国の料理。まるで自分自身がヨーロッパを旅しているような、そんな色鮮やかな光景が目に浮かぶ。
作品名のような、凝らない素朴な料理の描写は、人々の心をそのまま映すよう。うまく言えないけど、すごく良かった。

個人的に洋名の人物ってちょっと苦手なんだけど(覚えられない的な意味で)、登場人物が少ないせいかそこまで気にならなかった。どうでもいいけど、短編ひとつ読み切るたびにものすごい脱力感が。人物に感情移入しすぎなのか。

一番のお気に入りを挙げるとしたら、やっぱり「神さまの庭」かな。初っ端から引き込まれる。
母の死をきっかけとした父との衝突。田舎の因習に辟易し家を出た「わたし」に、父は何かと「ちゃんとしたものを食べろ」と言う。
世界中を飛び回る長い旅路の途中、人との出会いを通してその言葉の意味に気づく「わたし」。
何のために食事をするのか。そして誰かとともに食事をすることの意味。これまでいろいろな話に取り上げられたテーマだろうけど、そんなごくありふれたことに気づかせてくれる話。

作者の他の作品にも手を伸ばしてみたくなるような一冊でした。

春もうらら


最近、こちらの方もやっと暖かくなってきました。この調子で雪も溶けてほしいです。桜はいつ咲くんだろうか。楽しみ。

今日は用事を済ませに学校に行ってきました。
一瞬、立ち入り禁止日かと思うくらいに人が少なかったです。びっくり。そうか、春休みだった。なんだか貸し切りみたいな気分。

生協をぶらぶらしてたら、件の先生にばったり。借りてた本とかいろいろ返してきました。返却が遅くなってすみません。でも、研究室まで行かなくてよくなったのはラッキーでした。構内って無駄に広いよね。
先生の体調はすっかり良くなったようで安心。「何かあったらいつでも来ていいよ」と言われ、なんだかジーンときてしまいました。やっぱり卒業するのは寂しいなあ。

そういえば、家に帰るとバイト先から郵便が来てました。何かやらかしたかなとびくびくして開けると、中身は本。
本?と思いながらページをめくったら、名前入り、著者のサイン付き。これにもびっくり。内容はサービス精神についてでした。もっと向上心を持てっていうことでしょうか。
うーん、頑張ろう。

ちょっと整理


旧ブログから引っ張ってきた、本の感想やらの記事を下げました。
というのは、作家名や作品名で検索かけると、以前書いた注意書きなしのネタバレ記事に飛ぶことがあるんですね。エムブロさんってすごい。ちょっとこれはまずいと思ったので下げます。優柔不断ですみません。

旧ブログは「me?」のリンクから飛べますので、興味がある方はどうぞ。ちなみに本の感想しか置いてません。

おみやげ


新潟の友達と会ってきました。
画像はお土産のレルヒさん。初めて見るけど有名なのかしら。どこを見てるのか分からない目がすてき。そういえばソチ五輪にもレルヒって名前の選手いたよね。
中身はバウムクーヘン。中にバナナクリームが入ってて美味しかったです。
個人的に、地方のお土産ってすごく嬉しい。自分が遠出しない性格なのでなおさら。

最近カロリーが高い物ばかり食べてる気がします。でぶ一直線。来月スーツ入ればいいな。

お出かけついでに


話題:今日買った本

坂木司の『僕と先生』、買ってしまいました。
本当は図書館で借りるつもりだったけど、いつの間にか予約が3件…。待ちきれないので、思い切って買ってきました。ほくほく。

シリーズ前作の『先生と僕』から7年近く?かな。
何年か前に前作を読んで、「続編はないのかー」と残念に思っていました。坂木司に興味を持ったきっかけが『先生と僕』だったので、正直すごく嬉しい。
じっくり読みたいと思います。

そういえば明日は本の返却期限でした。
図書館行かなきゃ。
<<prev next>>