吐き気を催すほど邪悪な部類の人間を思い浮かべるのならただ1人、やつを挙げよう。
やつは仕事ができる。
頭の回転がおそろしく速い。
抜群の存在感で他人を圧倒する。
でもやつとはかれこれ一年半会っていない。もう忘れてもいい頃合い。それでも、存在感たっぷりだったからこそ、ふとした瞬間で思い出す。思い出の数々が濃厚すぎて、後輩に「それってトラウマですよね」って指摘されて成る程と思った。
やつと出会う前にも1人、最悪な天才肌を知っていたので、どちらが最悪なのかよく比べた。
その天才肌は天才肌だからこそワンマンタイプで、通常のテンションじゃあ話しは通じない。気分の上下が激しく、不機嫌7割上機嫌3割なので、どちらにせよ面倒な人間。出来るだけ近寄らず生活を送った。
幸運なことに私は、天才肌から理由なく好かれていたので(もしくは褒めて伸ばそうとしたのか?飴しか与えられなかった)周囲の人ほどの被害を被ることもなく終わったのでハッピーエンド。これといってイヤな思い出はないけれど、よくほかの人たちから、辛いんだ、非道いんだ、って話しをきいていた。或いは周囲の人々の反発だったのかもしれない。
天才肌から罵倒されるなんて体験したことなかったので、辛い思いをした人たちとの感情を共有はできなかった。その代わりに天才肌を好きになれるとも思えなかった。
話しを戻そう。
吐き気を催すほど邪悪な「やつ」と、やつと出会う前に厭な人間No.1だった天才肌は共通点が多い。
周囲から激しく嫌われてる
ワンマンタイプ
能力が高い
そんで決定的に違う部分もある
やつは、
能力の高さを自覚して人格に利用している。
天才肌は、
能力の高さと引き換えに人格、人間らしさを犠牲にしている。
これは後者の方まだ可愛げあるかな?
人間らしさを犠牲とは言ったけど、人間らしい不器用さかなって思えば赦せる。
だけれど、計算して尚、自分の趣味でいじめるやつを赦すことはできない。
やつが原因で人生変わってしまった人を数名みたので、、、。
自分の利益のためだけに留まらない悪質さってもしかして悪人?
なんで今回やつを思い出したのかっていうと、ヴォーグの編集部のドキュメンタリーみたら、登場人物全員エンジニアでアクが強くて、まあ思い出す思い出す。
やつもこういった部類だったな〜って。尚且つ個人的趣味でのいじめ行為がひどすぎるから絶対に彼女たちとは並べたくないけれども!熱意とかない最低なおひとですし。
やつがどういった人間かというと、「摩天楼を夢みて」って映画でアルパチーノが演じたやり手営業マンと似てる。心理掌握術にクソ長けてるとことか、話の構成ともっていきかたとか。表情とか。
↑写真じゃわからないけど映画での表情作りそっくりすぎておったまげ〜
偉そうなとことかクソ似てることにきがついてから神妙な気持ちで映画を見守ったことはいうまでもない。
あれ?なんで映画の話ししてんだろう。
とりあえず、文学的で完成度高いのでお勧めの映画です。
結構こき下ろして書いた吐き気を催すほど邪悪なやつからも、なんでか知らないけど好かれていた幸運はあったよ。被害は多いにあったけれどそれは不本意の強制ってやつで。
で、吐き気を催すほど邪悪な人間から好かれやすいんだけれど、普通の人から私は若干嫌われてるというか腫れ物扱いというか、そういったものをひしひしと感じているので一つ考察を。
私自身も吐き気を催す邪悪な部類の人間だという可能性。類友で邪悪な人間同士は仲良くなるっていうじゃない。
悪人だよね?って面と向かって尋ねられたら否定できる自信がない。