2017-8-6 13:30
この歳になって「剣道」を考える。
ちょいと長いがごめん。
過去との決着を付けさせてくれ。
第1章 俺の剣道物語 中学篇
俺は小学生の頃から高校卒業時まで剣道をやっていた。9年間。(ちなみに大学4年間はダンス)←笑
始めたきっかけは、兄が町の剣道教室みたいなとこで先にやっていて親が迎えに行く時にいつもついて行って、弟のお前もやってみたら?と言われたいう単純な理由である。
小学生の時は何度も何度もサボったし、正直適当な気持ちでやっていた。勝ちたいとか、剣道をやる意味とか、深く考えずに同じ動きを毎回、ただただ繰り返すだけだった。(確か一回だけ町内大会で何故か二位になったっけ)
やがて中学校に入学し、仮入部で陸上部に行ったりもしたが、結局深い意味もなく、今までやってきたしと、別にいいか、とそのまま剣道部に入部。
5つ上の兄貴も剣道部だったらしい。家に賞状がたくさん飾ってあったことから、多分それなりに強かったのに、どうやら真面目に部活動に行っていなかったらしく、使っていた防具がそんなに痛んでいなかったため俺がお下がりでそのまま使った。
俺の三年間が始まった。
一年時の夏に三年生の副部長に偶然勝つ。
二年生の次期部長(この人はマジで怖くて厳しかった)にも夏の終わりに部内戦?で何故か勝利。。
その頃から二年生で別の道場にも通う当時最強の先輩(違う町の剣道道場に通う別格に強い先輩。普段はあまり部活に来ないが、大会前に合流、大会では無双的な無敵な強さを発揮する先輩)に目をつけられ、お前も俺の道場に来ないか?と誘いを受けるも、断り、新部長の下で厳しい練習に耐え抜く。その別格に強い先輩は方向性の違いを理由に部活から離脱。。。
俺が二年生になった時から、お前が次期部長だと言われるようになった。理由は剣道の強さではなくて、朝練で指導しに来てくれている外部コーチに気に入られていたからではないだろうか。部長にもコーチにも毎日、余計に厳しく指導され、次第に剣道と真面目に向き合うようになる。(小学生の頃もっとちゃんとやっていれば良かったと反省)
当時は顧問の先生が剣道未経験者で、その外部コーチが朝練だけ来てくれるので、午後は自分達でメニューを考えて練習していた。
今になって考えると、ほとんど先生が見にこない午後の無法地帯をここまで厳しく、規律と礼儀作法をもってまとめ上げた部長は本当にすごい。一つ上とは思えない、波動というか、オーラでめちゃくちゃ怖くて、みんなビクビクしながらも尊敬していた。みんなその言葉や言動にすぐに動いた。その代は県内でも強豪多い地区大会で優勝までしてしまった。
そして時がたち
俺が二年生の夏。
俺が部長になった。
なってしまった。。。
俺が部長になった後の部は正直ガタガタだった。
練習はちゃんとしていたけど、俺の強さが安定しない、ってか弱いせいで、みんながついてこない。周り全体のやる気が下がっていた。
部内戦でも俺はまったく勝てなかった。副部長は小学生の頃からちゃんと勝ちにいく剣道をしてたやつだったから副部長の方が勝率が安定。
俺に威厳や発言力なんて全くなかった。
新人戦も団体は地区でベスト8、個人は二回戦敗退というカスっぷり、副部長はたしか三位。。
部活はそのままぐっだぐだ。。。
俺はもうどうすればいいんだと、それでも練習するっきゃないと、家に帰ってから夜に一人重い木刀を振ったり、片手で素振りしたり、町の道場の先生方に稽古してもらったり、自主練習をしまくったが一向に強くはなれなかった。
なんだかんだで時が流れて、、
俺が三年生になったときに
県内でも有名な実績のある先生が転勤してきたのである。
そのままうちの顧問になってくれて、よっしゃーと思っていたら新しい副顧問の先生もなんと剣道経験者のしっかりとした人がついてくれた。
朝練は外部コーチ(OBね)。午後はその新顧問の先生方というスペシャルなメニューで部活が再始動した。
部活の雰囲気も新顧問がビシッとまとめ上げてくれて、引き締まって、練習に身が入り、土日もしっかりとした練習試合や合宿などを組んでくれた。
俺の勝率も安定し、新顧問は俺のポジションを中堅から大将にしてくれた。
やがて迎えた夏の大会では団体で地区大会三位になり、県大会に出場。県大会ではすぐ負けたけど、もっと早く今の顧問に会いたかったという気持ちと、自分一人では部をまとめられなかった時の悔しさとか、心の弱さとか、いろいろが溢れ出してひたすら泣いたのを覚えている。
三年生の初夏に小さな大会ではあったけれど、郡の大会で個人優勝することが出来た。親に数少ない俺の名前が入った賞状を持ち帰ることが出来たので、本当に良かった。
珍しく親がにこやかに笑っていた。
そんな感じで夏の終わりに中学の剣道部の引退を迎えた。
いろいろあったけれど、
最後に剣道が楽しい、
剣道が好きだと思える終わり方で本当に良かったと思う。
以上が
俺の剣道物語中学篇。。
そして、物語は
波乱の
高校篇へ続くのだ。。。。笑
〜続〜