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冷たくされたら、好きになっちゃう。


昨日はアフター君からの電話があった

私はちょうど北海道に着いたところ
札幌を歩きながらかけ直した



…今更ながら、アフター君はしつこくて子供っぽい性格だと思う




アフター君「今、帰ってきて昼寝してた」←おそらく合コン
さくら「そうなんだね。元気?」
ア「病んでる」
さ「じゃあ癒やしてもらったら?いっぱいいるでしょ」
ア「いない」
さ「いるって言ったら面白かったのに
ア「何でそんなに冷たいの!?」
さ「冷たくないよあ、ホテル見つかったから切っていい?」
ア「ダメ」
さ「いやあの…」
ア「ダメ」
さ「またかけ直すから
ア「ホラ来たぁー何でそんなに冷た(以下無限ループ」




まだ今は、電話があったことが嬉しいです。



なぁなぁとした態度で、相変わらずの彼だけど


『まだ未練あるんだ』ってことを感じられるのが


やっぱり嬉しくて。






どーしよーもない性格だなと思ったりして、
それで少しずつ冷静になれている自分も嬉しかったり



そのうち、アフター君より素敵な人に出会って

アフター君の電話を一回一回喜ばない日が来ますように。


新宿での飲みとケンカ。


一緒に帰る人もいない 

新入社員歓迎会帰りの新入社員(わたし)。




一次会終わったところで黒ヒョウせんぱいと話して

この間のお礼を言ったら
あんまり子供扱いするからちょっと文句を言ったら


「お前あの一件で、俺の中で社員最下層だから。」


って言われて




本気でムカついて
口答えして


「いいじゃん、最下層から一歩踏み出したじゃん!」

とか言われたけど
更に子供扱いされた気がして


「……へぇー」


って呟いて

せんぱいに背中向けて部屋出ようとしたら


「…もう話聞かねー」


って声が聞こえた。





それから私はずっと機嫌が悪くて、
下向いてブツブツ文句言ってて、
社長いるのに睨みつける勢いだよ。

っていうか、新宿っていう場所も変にハマっちゃってた。
社長にお湯割り作ってると、キャバクラ・ホステス時代の記憶をしっかり思い出されて。
自分の世界から抜けられなくなった。



黒ヒョウせんぱいは皆と楽しく、悪ふざけをしてた。


すごい大っ嫌いだけど
実はカッコ良く見えた。

…みたいなのがすごく嫌だ
最悪だ。





歓迎会なのに、頭の中じゃこんなんばっか。

皆は楽しんでるし気も使ってんのに。

アホ晒してばっか。





ありがちだけど


今日、なんか社長から異動が出される気配がした。

例の、クビになるかもしんない先輩の後がまとして。

そうしたら黒ヒョウせんぱいよりも責任が重い位置に
私は行く。





こんな動機は不純だけど


あの人には負けられない。


仕事で勝つしか、ないもん。


人がいなくなる気配を感じた。



ものすごい現場に立ち会ってしまった。




先輩が1人クビになるかもしんない。





有休を取ってる先輩に代わり、2日間支店を回したのは私。



その支店のあまりの惨状に




私も上司も
キレた。





いくらでも、「私は先輩みたいにならない」とか、ポジティブに頑張れる経験だけど

私は先輩がいなくなるのが悲しいし
(何でと言われたら答えられくらい、ただの感傷)



結局、私は自分がいかに大変だったかが一番大事だから






誰かにくだらなく噂を広めて

誰かに抱きついて、泣きたい。







こんな時に毅然と立てる自分の方が、楽だし好きだし、
そのために彼と別れたってことにしたいのに






…ふう。
少し疲れたんだな。







でもさ

たまに甘える癖があるのは、

女にとっても人間にとっても、

悪いことでもないよね




黒ヒョウせんぱいと、蕎麦を食べる。



本当は、計画通りだった。




今日の会議が終わったら、
私は部屋に残ってた。

皆が帰ったりお昼に出る頃、
黒ヒョウせんぱいに話しかけた。




2人っきり。


せんぱいに心許してる私は、
涙が溢れた。



黒ヒョウせんぱい「お前それ何の涙なんだよ!

さくら「知りません〜!分かりません〜!」




抱えきれなくなった仕事の悩みを聞いてもらってる間に、
他の先輩が戻ってきて、
泣いてるさくらを見て爆笑

「続きは飯食いながら聞いてもらえ」との先輩の言葉で、黒ヒョウせんぱいと2人で外に出された。



さくら「のんびりご飯食べてる場合じゃないんですけど…」
黒ヒョウ「何食うかなー」←無視




せんぱいについて、蕎麦屋に入った。

前々から私を見てくれていたけれど、2人きりでちゃんと話すのは初めてだった。


黒ヒョウせんぱい「何か話あったんだから残ってたんだろ?」

さくら「(初めは否定していたが)はい、もうヤバイから誰かに相談しようと思って計画通りです

黒ヒョウせんぱい「そりゃあさー、泣きながら立ってたら気になるよ

さくら「涙は!あれは想定外です

黒ヒョウせんぱい「ったく…。お前さー俺にはウソつくなよ」

さくら「ついてませんよ!」






最後のセリフで



あっ、私落ちた。
好きになっちゃった。
と、思った。



口説き文句みたいで、ドキッとしたけど

よく考えたら、この職業上、こういう人の心を掴む言葉は多用する

それか、野心家の黒ヒョウせんぱいだから、社内の情報を正確に握っておきたいのかもしれないし…。



………つまり私は、
勘違い女にならないために必死なのです。




だけど、勘違いも何も、今日の黒ヒョウせんぱいには惚れました


せんぱいは変わらず我が道を行くだろうけど、

懐いてる自分も変わらないでいいや



罪悪感は誠実さで 優しい言葉は甘えで


アフター君がどうしてるか気になって仕方がなかった。


どうせなら、彼女とラブラブみたいな残酷な話をまた聞けば吹っ切れるかなと思って

ついに電話してみた。




彼はすぐに出た。




アフター君「彼女?いないよ」





……無駄だった。

そういえばアフター君は、彼女以外の女の子には「彼女いないよ」と言う人だった。





現実を知りたくて電話したけれど

本当の現実は

都合の悪いことは隠して女の子と話す、いつもの彼。




彼に頼って吹っ切るなんて、無理だね。

ちゃんと別れてくれただけで、まだ良かったんだと解った。

二股常習な彼が、私に罪悪感を感じてくれたから、ハッキリしてくれたんだよね。





今夜、なあなあと話した彼より

きっちり別れ話をした彼の方が

素敵だったんだろうな。





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