話題:地震
こんばんは。
私は宮城に住んでいる被災者です。
家は地震でぐちゃぐちゃですが、やっと電気・水が復旧し、なんとか家で家族と暮らしています。

明日で地震から1週間たつのが信じられません。未だに余震は続いています。
震度1〜4が頻繁に起こり、正直家を片付ける気にもならないような状態です。いつまた大きな揺れが来て、この生活が消えてしまうのかと不安が常にあります。

うちの親類は石巻に、父は女川に暮らしているので、津波のニュースを知った時は覚悟しました。
全く連絡もとれず、津波の被害写真ばかりが流れるTVと福島原発だけを延々と流すラジオがもどかしくて。
もちろん私も怖くて仕方ないですよ、放射能。
でも何年後の死を恐れるより、今ある生を少しでも繋いでいくしかないので動けるうちに動くしかないのが現実です。
心配で眠れず、忙しく気を張って動いてるといいのですが1人になると涙が出そうになり必死に今自分のとるべき行動を考えていました。
とにかく食べる物を確保しないと!とスーパーに。午前中に並び、買えたのは午後5時日暮れ直前でした。

3日目の朝5時。
母の携帯が鳴りました。繋がる時間を選んで非常電話から父が連絡してくれたのです。絶望視していた父の声に本当に本当に安心しました。
1日1食も食べられるかどうかの状態でも、とにかく生きてるとのこと。
生きてさえいれば、また会えます。
とにかく一刻も早く物資が届いてほしい。
ただそれだけしか今の私には言えないのです。

本当は今すぐにでも迎えに行きたいけどガソリンもなく道も使えず、迂回路もよくわからない。
自衛隊に救助されたおじいちゃんも、こんな寒い中で体調を崩したらと思うと心配なのに。
避難所でも毛布も食べ物も満足に無い状態で家は水に浸かり…
今で精一杯なのは皆一緒、被災地以外も同じだということはわかっています。

ただ、少しでも物流が動いたなら助かる命があるんです。
何かをしてくれとは言いません。
ただ。
ほんの少しでいいから
無駄な電気、買い溜めをしないでほしい。

ただそれだけを言いたくてこの文章を書きました。見る人がいるかわからないけど、それでも書かずにはいられなかった。
この気持ちが伝わる人がいることを信じたいと思います。