たった一人でも、一瞬でも、眼を離してしまうことが、こわくて堪らない


誰かが、誰かに傷付けられたり、追い詰められたり、捨ててしまうのが死にたくなるくらいこわい


居なくなっちゃうんじゃないか、って


私たちから、私の前から、二度と逢えない場所へ行ってしまうんじゃないかって



遠くへ行こうと踏み出しかけたことが、私の母には何度かあって


母以外にも、何人か、それを実行しかけたひとがいて、実行してしまったひとがいて


気が狂いそうになる


思い出したくない。けど、忘れられないし、忘れる訳にはいかない



こんな思い、もうしたくないから


誰一人、視界から外したくない。見捨てたくない。守りたい


守れないと、きっと私がおかしくなる


逃げたくても、逃げられない。逃げたくない


逃げないから、お願いだから、どこにもいかないで



そろそろ、ねむれそう