桜弥です。

実家ともお別れし戻ることになりました。
またすぐに帰るよ。



このなんとも言えない寂しさを妄想しておこうか。


誰がいいかな。
家を出てる総真かな。

仕事場の近くに住んでるだけで、ちょっと頑張れば通勤できる距離です。

でも実家にはあまり帰らず、実家近くの恋人の鳥響の家に行く生活です。









去年から正月と盆は実家に帰るようになった。
鳥響さんがそう促すから。

一人暮らしを始めてなかなか実家に帰らないことを親より気にしてる。

でも鳥響さんが一人になるじゃない…。
僕はそっちの方が気になるよ。




そうして大晦日、年越しは一緒に過ごして、正月の朝に実家に帰る。

また3日には鳥響さんの家へ行くんだけど。




「総ちゃん、ご両親は変わらずだった?」

「うん、元気だよ。やっぱり帰ると喜ぶもんだね。」

「そりゃぁ、こんな可愛い息子だもの。」

「なんだよ、それ…」


「総ちゃんは一人っ子だしね」





少し鳥響さんが寂しそうな顔をした。


もちろん親は大事だよ。
でも同じくらい鳥響さんも大事。

そんな顔しないで。




「鳥響さん、来年のお正月は僕の実家に行こうよ」


「…!!え…、え…っ??」

「先生としてでも、恋人としてでもいいから」




この間、紅澄と話したからだろうか。

紅澄の家族に混ざってる絡さんが凄く羨ましたかった…。


いつか僕らもそうなればいいね。


戸惑う鳥響さんを抱きしめて、ぎゅっと力を込めた。














実家妄想なのか、これは…。

私の中で総真の男前化と鳥響の優男化が止まりませんね。
それはそれで楽しい。

どうなるんだ、このカップルは。


一年見守っていきますよ。