タンパク質の含有に富んでいる乳製品は、育毛にはもってこいでしょう。
特にチーズはL−リジンという必須アミノ酸を摂取することができ、これは育毛治療で頻繁に登場する成分であるミノキシジルがよく働くよう作用します。
つまり、努めて摂取すると良いでしょう。
とは言え、過度な摂取はカゼインという乳製品全般が含んでいる成分が他の栄養素の吸収を妨げることにつながりますから、節度を持って摂取しましょう。
育毛についてあまりよく知らない人と話していると、薬液をつけたブラシヘッドを頭に叩きつける仕草を想像する人が多いようです。
そういう商品を使っていた人が身近にいたりすると、やむを得ないかもしれません。
でも本当にそれを自己流で応用しているのではないかと、ときどき心配になります。
自宅にあるブラシで頭皮を叩いたとすると、薄毛にならないという保証はありますか。
むしろ頭皮をいじめているのではないでしょうか。
頭皮は爪などに負けて荒れるほどデリケートです。
叩くような刺激を与えると頭皮を傷つけ、育毛や発毛にとっては大きな損失になります。
それよりずっと効果的なのは指や専用の道具を使った頭皮マッサージです。
しかし、シャカシャカすると男らしい感じがしますし、ときどき爪が当たる感じも気持ち良いですが、うっかり傷をつけてしまうことも多いので、力をかけないよう、雑にならないよう注意しながら行ってください。
今のところ、育毛用の治療薬として厚生労働省から認可を得ている薬というのは、ミノキシジルとプロペシアの2つしかありません。
この2種類のうちでプロペシアは内服薬で、外用薬として売られているのはミノキシジルの方です。
内服する仕様のミノキシジルもあることはあるものの、今の時点で本邦ではまだ薄毛治療薬として認可されていないので、どうしてもという場合は個人輸入に頼るしかありません。
濡れた頭皮だと育毛剤の効果が現れにくくなるので、湿っておらず乾いた状態で使っていくようにして下さい。
その時は育毛剤をきちんと浸透させるためにも、優しく頭皮を揉むようにして使用していきましょう。
それに、育毛剤を試してもすぐさま効果が現れるわけではないので、最低でも半年ほどは続けてみましょう。
ダイエットと同じで、育毛でも停滞期に入る瞬間は必ずやってきます。
髪の生涯とも言えるヘアサイクルは順に成長期、停滞期、退行期となっており、半年程も停滞期が続くこともありえます。
前進が無いように感じられるこの期間はつい憂慮してしまうでしょうが、その後の退行期を過ぎれば治療成分を取り込んだ毛根から新しい髪が生まれてきます。
成果はそこから見え始めますので、辛抱強くそれを待つ事が肝心です。