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消失。



確立された日常で殺された、僕の心。

代わり映えの無い、瞳に飛び込む情景が、

ただただ、移り変わる季節の当然の定石であり、

視神経さえも無意味な投影だと拒絶する。

空から生まれる、白い花。

平等に降りかかる其の、儚い結晶の様に、

静かに、穏やかに、僕を消し去って。

そう、願わくは、

僕が確かに此処に存在していたと証が残る様に、



ゆっくりと。




過ち。



地に這いずる君の、煌めく涙が幾つもの形を成し、

昇華する事無く黒々と点を残す、冷たいアスファルト。

君は僕に赦しを乞い、罪から逃れ様とするが、

表現し難い激昂に呑み込まれた僕を、

誰が、救ってくれるのだろうか。





時計。




寄り添えば離れ、離れては追い掛け、

愛の疎通を亡きものにする。

鼓動は狂う事無く私の原動力となり、

もどかしさは私に焦燥感を逸らせ、

重ならない貴方との距離感は酷く、切ない。

其れでも、愛は廃れはしないのだから、

二人の合わさる刹那の瞬間だけは、

瞬きを忘れてしまう。






言い訳。



簡易的に捻出された貴方の言動は、

陳腐という意味が非常に似つかわしく、

そして私を粗雑に扱っているという証明だ。

貴方の紡ぐ正当化は浅ましさと成って、

私に軽蔑と嫌悪の表情を浮かばせ、

それすら気づかず必死に取り繕う姿は、

永久の決別を誓うには十分過ぎるもの。



嬉しい。



貴方に逢えて良かった。

本当に、良かった。

私の心の住み処に、

柔らかな灯火を以て、

優しく、穏やかに、息づいている限り、

私の世界は守られる。

私は、生きていられる。