座間市の事件 続

話題:ひとりごと




※個人的な意見や考え、不快な表現等有り。

※嫌な感じがした方は回れ右。















座間市の9人切断遺体遺棄事件について色々と明らかになってきたので、自分なりの考えをまとめてみた。




被害者九人は女性八人と男性一人の内訳で初めは男性一人も自殺志願者だと思っていたが、男性は最初に殺害された女性の恋人で白石容疑者とは三人で食事をしており、面識があったらしい。
行方の分からなくなった恋人を捜しに容疑者宅を訪れ、そして殺害されたようだ。

更に被害者の中には十代女性が四人含まれているらしく、彼女達に関しては自殺志願者というよりも、家出などで一夜の宿を求め白石容疑者に着いていってしまったようにも思える。
日本に於ける行方不明者数は年間八万人になり、その内の1000人程の消息が掴めていないと云われている。
その中の何人かが巻き込まれているとしても可笑しくはない。

白石容疑者は話術や人の心に付け入る事には長けており、元交際相手や知人女性らによれば優しい人間だったそうだが豹変する事もあり、自分が思っていた通りにならないとイラついたり、今まで優しかった態度を一変させる事もあったらしい。

社交的で親切。目立つ存在ではないものの好青年であったと周囲の人達は証言しているが、一方で得体の知れない怖さを感じている人も居た。
また風俗スカウトであった容疑者とトラブルになった女性も居り、同業者によれば『金に汚く、女性の扱いも酷かった』等と評判が悪く、ネット上でもその悪評の書き込みがあった。



九人を殺害した、その動機とは一体なんだったのだろう。

『首つり士』等の複数のアカウントを駆使し、時には自ら外に出て自殺願望を持つ人を探していた白石容疑者。

自殺を手助けする事を楽しんでいたのか或いは、自殺が出来ないのな
ら、自分が代わりに殺してあげたいと殺人を楽しんでいたのだろうか。
それとも単に殺人を犯したかったのか。

いずれにしろ、自分の欲望を満たす為に自殺志願者を食い物にしていたのには違いない。

最初に殺害された女性については分からないが、二人目の被害者である男性は、警察に自身が疑われる事を恐れて殺害したとしている。
二人目の被害者は白石容疑者にとってイレギュラーだったとして、残り八人の被害者が全員若い女性である事や様々な証言を踏まえて考えてみると、彼が自供している『金銭目的』『暴行目的』というのは、動機というよりも付いてきた結果なのではと思えてならない。
本当の動機は『快楽目的』だったのではないだろうか。

一週間に一人のペースで人を手に掛けているという事を考えると、無いとは云い切れない。

世の中には、人が苦しむ姿や遺体を傷付ける事に性的な興奮を覚える人達がごく少数ではあるが存在しており、国内外に関わらず猟奇殺人事件の犯人にはそういった人物が存在している。
日本でいうなら酒鬼薔薇の犯人がいい例だ。
恐らく白石容疑者もそういった嗜好の持ち主だったのかもしれない。

また犯行の発覚を恐れ、被害者達の首を捨てられなかったというが、ある種“記念品”のような扱いをし、手元に置いていたのではないだろうか。

前の記事で名前を上げたジェフリーダーマーはアメリカの猟奇殺人犯だが、彼は殺害した被害者達の頭蓋骨や身体の一部を記念に残していたし、殺害の頻度も後半には凄まじいものになっていた(ただし彼の場合はアントロポファジーで、同性愛を拗らせたネクロフィリアであるが)。

何となく、精神的な面ではダーマーと似たり寄ったりなところがあるような気もするが、根本的な部分は違うようにも思える。
ダーマーは白石容疑者とは違い、家庭環境も良いとは云えず内向的な青年であった。

ただ、白石容疑者に関して云えば家庭は円満だったが、ある時期から父親と容疑者、母親と妹に分かれ別居をしていたといい、それが彼の中に眠っていた猟奇的な部分を呼び覚ますトリガーになったのかもしれない。

猟奇事件について調べていると、犯人に共通する事で何かしら家庭内の不和が見受けられる。
家庭内暴力、ネグレクト、両親の離婚等多岐に渡るが、ひょっとしたら彼もそれに当てはまるのではないだろうか。

勿論、家庭内の不和とは関係無く、本人が生まれ持っている“性質”の場合もあるのだが。



前の記事で複数での犯行、或いは裏社会との関わりもあるのではないかと書いていたが、新たな情報や証言と合わせて考えてみるとこの事件は単独で行われた可能性が高い。
ワイドショー内で専門家が猟奇的思考の人間が複数集まるとは考えにくいと云っていたが、例外はあるものの確かにそうだ。

だが、近所の住人が目撃したというクーラーボックスを運んでいた複数の男達は何者なのだろう。
引っ越し業者ではないかとの声もあるが、だとしたら何故彼らは名乗り出ないのか。
また一般人だったとして、自分達が運んでいたものに違和感を抱かなかったのだろうか。
これらを考えるとどうにも腑に落ちなく、裏社会との関わりや複数での犯行だという可能性も完全には捨てきれない。

また引っ越しを急いでいた理由や供述の異様な早さ等、まだまだ分からない事だらけである。



それにしても九人目の被害者の兄が訪ねるまで、誰も九人もの殺人に気付かなかったというところに現代社会の闇を感じる。

それほどまでに他人には無関心で、関わりが稀薄になっているという事なのだろうか。
何にせよ、これ以上被害者が増えなくて良かった。


最後に、彼は恐らく反省も後悔もしていないだろう。
九人を殺害し、尚も被害者を求めていた彼にあるのは事件が発覚する証拠を残していた事と、これ以上人の命を奪う事が出来ない嘆きだけではないだろうか。




殺害された九人の方々が、一日でも早く家族の元へ帰れるよう祈るばかりだ。







夢日誌:焔


話題:今日見た夢




度重なる災害によって国は疲弊していた。
復興はなかなか進まず、一部を除いてインフラの復旧もままならない中、それに託つけて侵略しようとしてくる外国の軍隊。

それを突如目覚めた能力で蹴散らした。

何故そんな力に目覚めたのかは知らない。
だが兎に角、国を守る為と力を使い迫り来る敵国の兵士を戦車ごと消し炭にした。

私が得ていたのは炎を発生させ、それを操る能力。
その温度は非常に高いらしく、ちょっとやそっとの水では消せず、鉄の塊である戦車ですら跡形もなく焼き尽くす事が出来た。

能力は人によって目覚めたり目覚めなかったりで、どんな能力を持てるかもランダムではあったが、国にとって有益な能力であれば本人の意思とは関係無く一ヶ所に集められ、国防と称した軍事利用の為に訓練させられた。
それほどにこの国は切羽詰まっていたのだろう。

『巻き込んでしまって申し訳ない』

国のお偉いさんは私を迎えに来た時、そう云って頭を下げていた。



私はどんなものでも焼き払えると重宝されていて、無から弾丸を作り出して自由に撃てる能力を持つ友人と組ませられ、前線に出る事が多かった。

直接人が死ぬところを見てはいないが、沢山の車輛や飛行機を焼き尽くし、撃ち落とした。
きっと沢山死んだのだろう。
それでも懲りずに奴等はやってくる。

ああ、意地汚い連中だ。
自分の国の国民を使い捨ててまで、この国が欲しいのか。

小さな船に乗り、迫り来る巨大な空母を見やる。

この巨大な鉄籠の中には大勢の人間が乗っているのだろう。
周りは大海。
恐らく逃げる事は叶わない。

国の命に従い此処まで来た彼らをほんの少しだけ憐れに思いながら、私は炎を放った。






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