話題:今日見た夢


階段を下っている。
オレンジ色の壁にはB3、B4と黒字で書かれており自分が地下へ向かっている事が分かった。
暫く降りていくと階段が途切れ、先には白い部屋があった。
実験で使うような器具や機材が並ぶ其処は、何かの研究所のような印象を受ける。

物珍しさから室内を歩き回り、辺りを見ていると白衣を着た女性が何処からともなく現れた。
その手にはライフルのような白い銃を持っている。

撃たれる…?

咄嗟に後ずさると女性は『大丈夫』と笑みを浮かべ、銃を私へと差し出した。
思わずそれを受けとると彼女は『これからゲームをしてもらいます』と云った。
そのゲームは彼女の仲間達を相手に渡された銃で撃ち合いをして生き残る事。
この銃で撃たれた相手は死なないが暫く動けなくなるので、彼女の仲間全員が動けなくなったら終了。
また、こちらは撃たれても相手が使うのは水鉄砲なので死にはしないが、人を溶かす薬品が含まれておりあまり撃たれると少し溶けるので、早く終わらせるように心掛けるように云われた。

唐突に云われた言葉に、訳も分からずぼんやりとしていると、背中に冷たいものが掛かった。
どうやらゲームが始まったらしく、白衣を着た女性の仲間が銃を構えていた。

咄嗟に引き金を引いた。
銃口から放たれた水は真っ直ぐに伸びると相手を濡らす。
すると違う所から水を撃たれる。
振り返ると白衣を着た別の仲間が銃を構えていた。

撃ち返す。

二度、三度と水を掛けられた身体はすっかりずぶ濡れになっており、心なしかぬるぬるとした。

勿論、撃たれてばかりではなく撃ち返してはいたが、こっちを撃てば、そっちから撃たれるというのを繰り返しキリがない。
いつしか身体中を包む滑りは、粘液のようにぬるぬると足下に滴り落ちるようになっていた。
その滑りに足を取られて転ぶ。
そして周りの機材を巻き込んで床に転がると台にぶつかり、衝撃で台の上に置かれている器具が降り注いだ。
ガチャガチャと不快な音が耳を劈く。
あちらこちらぶつけた所為か身体が酷く痛んだが、此処でこのまま倒れている訳にもいかず、割れたビーカーや試験管の欠片を手で踏まないように身体を起こした。

だが、その眼前。
前を見据えた目に目の前には銃口を向け突き付ける、複数の白衣姿が映った。