心臓を鋭利なもので突かれているような鋭い痛みで目が覚め、隣で寝ている相方を起こして身振り手振りで今の自分の状況を伝えた
すると相方が慌てて部屋を飛び出して行った
電話でも掛けに行ったのだろうか
ただね、貴方の枕元には携帯が置いてあるんだよ
『いざとなったら俺は冷静に対応出来る(キリツ』と云ってたくせに
もう駄目かも知れないと絶望的に思考が回る中、そんな事を思いながら思わず吹くように口から空気が溢れた
幸いにもすぐに相方が戻ってきてそのまま病院へ運ばれた
そして、痛みが治まらないまま幾つかの検査を受けた

痛みに耐えながら検査結果を待っていると、結果を知らされたのか席をはずしていた相方が真っ青な顔でこちらに戻ってきて開口一番、『原因が分からない』と云った

じゃあ何なんでしょうね、この痛みは

痛みの所為か顔の穴という穴から水分を垂れ流し、もはや顔はダラダラになっていた

何とも云えない不安の中、相方の手を握っていると少しずつ意識が朧気になり始め、そのまま意識が無くなった

多分、死んだのだろう



目を覚ました後の安堵感はたまらなかった