久しぶりにCD感想。
カテゴリを作ってなかったのでBLと表示されてますが、一般作品です。
全くBLではありませんでした(…実はちょっとは期待したんだけど、本っ当に普通の文学作品で。
でも、逆にまともな文学ドラマで原作の雰囲気が崩れなくて良かったです)
高校時代の授業から大好きだった作品。
なんというか…創作意欲とか、表現者になりたいと思う人間には響くものがある話だと思います。
表現したいことがあって、でも表現の方法や才能の無さが苦しくて、批判ばかりは一人前で、だけど自分は批判を恐れて何もできずにいる…まるで自分を見るようで苦しいけれど、そんな痛みですらこんなに美しい物語となるなんて、と。当時、素直に感動して原作の文庫を買って読みました。
原作の中島敦もこんな葛藤を抱えていたからこそ表現できたのだろうと思いますが…こんなに美しい物語を作る人でさえ、そんな気持ちを抱えるなんて…表現者とは飽くことのない探究者なんだと思ったことを今でも覚えています。
…前書きが長くなってすみません。
いや思い入れが深い作品だったのでつい…。
以下、名作文学(笑)の感想文です
名作文学(笑)シリーズ
山月記
-世界の中心でアイを叫んだ獣-
フロンティアワークス
CAST
・緑川光さん ・ 関俊彦さん
・てらそままさきさん
以下感想は追記にて
↓
名作文学(笑)シリーズ
山月記
-世界の中心でアイを叫んだ獣-
<あらすじ>
旅の途中、役人の袁參(関)は詩人を目指していた旧友、李徴(緑川)に再会する。
だが、久しぶりに再会した李徴は虎の姿になっていた―…
<個人的MOEポイント>
虎になってしまった李徴役:緑川さん。
愛も変わらず緑川さんの可愛い声が大好きです
ブリ声まではいかない、少し高めの可愛いトーンでツンデレ声
特にトラック4にゃんこ編「みゃあ…」
かか可愛いすぎるー
なんだこの虎猫―!!
飼う!飼います!!
舌ったらずな話口調が…可愛いすぎです
ちなみに個人的に好きなシーンはトラック3逆転編の前半「水…生肉も」という関さんに引きつつも即座に「…鶏でいいか?」と聞き返す緑川さんがツボでした
間合いが素晴らしい
役人の袁參役:関さん
実は関さんの声…大っ好きです
私が腐る一因となった作品が関さん主人公の作品で。コミカルな演技も好きですが、硬質な声も素敵です
とにかく思い入れのある慕わしい声音なのです。
トラック1のラストシーン…関さんの演技に思わず涙が出そうになりました。
「これでは…詩人にはなれまいよ…」
ここの間合い、噛み締めるような話し方が本当に胸に迫るものがあって。
やり切れなさと切なさがとっても伝わってきて、うあーって唸り声をあげてしまいました。
夜露編、と言われる通り、しっとりとして切ない素敵な話でした。
(…すぐに忘却編が来るので、もう少し無音が欲しかったなあ〜なんて個人的には思いますが
)
兼役人:てらそまさん。
るーるる♪るるるるーるる
全てがコレに(笑)
アドリブも多いようですが、全編とっても楽しそうで輝いてました
忘却編のラスト「もー何なんすかアレ〜」てところがとっても自然でツボでした☆
<雑感>
ちなみにトーク番組風は徹子の部屋で(笑)
会話の切り方とか、棒読みチックな褒め方とか、関さん意外と物まねが
「お上手ー!!」(笑)
聴けば聴くほど癖になるトラックでオススメ
原作が昔から好きで、尚且つキャストが大っ好きな方々で、もう始終キュンキュンしっぱなしで胸が苦しくなる幸せCDでした
原作ファンにもオススメしたいCDです
※あくまで個人的な感想であり、製作:出演者様には全く関係のない呟きですので悪しからず。