昨年の今頃は暗闇の中でした。
あの日の怖いくらい澄んだ星空を今も覚えています。
自宅で懐中電灯を余震の度に点けたり消したりしながら、寒さの中カイロを抱いて布団に入りながらも全く眠ることができなくて。
余震が怖くて、神経が高ぶって目が冴えて仕方ないのでラジオをつけた途端に流れたのが、
「浜に数百人の遺体が打ち上げられたとの情報が入っています」
嘘だ、と。
嘘であるはずがないのに、とっさに否定せずにはいられませんでした。
情報もなく、正直不安だけが掻き立てられてどうしようもなかったあの夜から今日で一年。
信じられないくらいに早く過ぎ去った一年でした。
幸いにして私の大切な人達は皆、生きて再会できました。
それでも、あの日の恐怖は忘れられません。
当たり前のことが当たり前じゃない、命の有り難さと重みを忘れずにこれからも生きていきたいと思います。