疲れ果ててしまった。
解っているようで『解っていない』人と会話するのは苦痛。
なのにこの次元に私の言葉を理解してくれる人なんてほぼいない。納得はしてくれても、此処までどっぷり浸かってる人なんて、それこそ普通じゃない。
昔、何度やり切ろうとして殺されたんだろう。
それでも、諦め悪く何度でも同じ職業につこうとする自分が馬鹿みたいに思えるし、只でさえ誤解が多い職業なのに、またやろうとするなんて浅はかだとも思う、なのに成功したいし矛盾と上手くいかないことだらけで。
言語の通じない日々の生活と、苦痛に諦めたくなった。
23になる前に諦めてしまおうとも思うし、絶対諦めてやるもんか!とも思う。
なんて絶望してたら、同じく疲れ果ててたあの子が電話をくれた。
私が貴方と見たかった星は、やっぱり見えなくて。
…彼はね、物語シリーズの阿良々木くんに似てるの。
どうしようもなく男友達がいなくてw女に優しくて、付け込まれるくらに優しくて、どんなことをされても見捨てられない、お馬鹿な甘ちゃん。
だから、絶えず誰かに相談されてて、馬鹿なのに女にそこそこモテて。
ねぇ?ハーレムでもつくるつもりなの?
…そんな彼の彼女である私は、異常なまでに嫉妬深くて、攻撃的。
つまり、ガハラさん的ポジションかもしれないわね。
そしてね、皮肉なことに
あららぎくんとひたぎが初デートで星を見に行った日は
彼の誕生日なのよね。
…あー、馬鹿みたい。
ほんとに馬鹿みたい。
こんなにも一番近くにいるのに
お付き合いまでしてるのに
貴方は一番遠い人。
手に入らない人。
むかし、むかしのおはなしと、
それからのつづきのおはなし。