スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

えご。


自ら進んで素直になろうとする僕は きっと
ほんとの素直になんてなれやしないよ
諦めを手にして前を向く僕は きっと
ほんとの頑張り屋なんかじゃないんだ

痛みにも慣れたよ
どうだい 酷いかい

嫌われないようにって愛想笑いで いつか
独りが楽だなんて言い出すのかな
目標だけは立派に立てて僕は いつも
目指してた事さえ忘れてしまうんだ

自分なんて嫌いさ
どうだい 悲しいかい


何度繰り返す自己嫌悪だって
僕らは心の底から自分を嫌ったりできない
だってこの体がなけりゃ
この世界の何一つも 出会えなかったんだからさぁ



変わった言葉を言いたがる君は きっと
ありきたりな台詞にはもう飽きてるのさ
思考のループを止められなくても きっと
ほんとは助けなんて要らないのさ

痛みにも慣れたよ
どうだい 酷いかい

怪我したフリで泣く君は そうだ
ほんとはまだ歩けるのさ
できないなんて泣き事なんて 僕は
君の口からは聞きたくないのさ

言葉の意味が解るかい
どうだい つらいだろう


何度繰り返す自己嫌悪だって
僕らは心の底から自分を嫌ったりできない
だってこの体がなけりゃ
この世界の何一つも 出会えなかったんだからさぁ


例えば交わした言葉の中に
本物の君は 僕は 何人いたの?
それを本気で探す僕を
君はまだ信じられないよって言うのかな
それは それでいいけどさ


何度繰り返す自己嫌悪だって
僕らはここから逃げ出せないよ
だってこの心がなけりゃ
この世界の何誰1人も 出会えなかったんだからさぁ


出会えなかったんだからさぁ





宇宙飛行士への手紙..2



あれから、僕たちは、大人になった。

驚くことに僕の職業と言えば宇宙を探索して回る、アレなんだ。


今週末 僕は初めて地球を離れる。

その前の時間を、彼女と静かに過ごしている。
さっきから話しかけてるのは僕の方ばっかりなんだけど…。


「ふたご座でのんびり地球を見てくるよ。」
そう言って僕はまた砂時計をひっくり返した。

紫色の砂が、君と僕で違う2分を何度も刻んでいく。
隣にいても、多分心はすれ違っているんだろうな。

強がりな君は寂しいなんて言わない。わかってるよ。


「…出掛けない?」
一呼吸置いてから、僕は言った。

残りの一週間
どこにだって一緒に行こう
お揃いの記憶を集めよう
何回だって話をしよう
忘れないように、教えあおう。



死ぬまでなんて嘘みたいなことを
本気で思うのは
生きている君に僕はこうして出会えたんだから。


宇宙から帰ってきたら、言おうと思う
言葉でしか知らなかった「幸せ」ってやつを教えてくれた君に。









私は、手紙を書いた。
届ける術もない、手紙を。

「宇宙は、綺麗ですか?
地球は、青いですか?
帰ってきたら、またあの公園に行きたいです。」




prev next