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緩風(ゆるかぜ



思い出せることがある
覚えていることもある

でもそれらはみんな
今ここにないと僕は泣いた


忘れたくないことがある
忘れてしまうこともある

でもそれらはみんな
今ここにあると僕は泣いた


午前の薄い陽の光が運んできた緩風は
僕の鼻先を掠めて


ずっと持っていたい想いも
ずっと抱えてたい過去も
全部きみの中にあるだろう
なくなったって あるだろう
それらがあった自分がいる自分は
確かに生きてきただろう




届かなくなったものがある
届けなくなった声もある

でもそれらはみんな
君と僕がいた印だって僕は泣く


見えなくなったことがある
見ないフリして見たこともある
でもそれらはみんな
僕が世界を見れるって示してる


午前の薄い陽の光が運んできた緩風は
僕の鼻先を掠めて


ずっと持っていたい想いも
ずっと抱えてたい過去も
全部きみの中にあるだろう
なくなったって あるだろう
それらがあった自分がいる自分は
確かに生きてきただろう




まるでこの緩風のように
僕らはたゆたうことを繰り返し
洗濯物も
あの子の大粒の涙も
乾かしながら

時には雨さえ運び
そしてそれも乾かしながら



ずっと知っていたい自分も
もっと知りたい君のことも
全部この中にあるだろう
見えなくたって あるだろう
それらの可能性がある自分は
確かに生きているだろう


僕らはほら緩風のように


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