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二人の女と一人の男


企画小説をこの間上げましたがおもっくそ趣味に走りました
昼メロのようなドロドロ感と双子特有の共有願望と女2:男1の三角関係と性格正反対の双子、そして暴力沙汰に醜い嫉妬

この話に至るまで三段階の構想をしていました
はじめは紗織が柿原と結婚するのを(柿原に思いを寄せていた親友の)志織が紗織をkillingして成り代わり何事もなかったかのように家庭を築いちゃうやつ
次には紗織と志織は実は赤の他人で姉妹の真似事をしているうちに志織が紗織の家に上り込んであまつさえ「私がここの娘なのよ」宣言しちゃうやつ
で、今回の紗織になりたくてなりたくて仕方ない志織があの手この手で紗織になろうとしてるうちに基地になってしまうやつになったんです

構想の時点でもう私の思考がおかしいですね

実はこの話、「瓜子姫と天邪鬼」から着想を得ています。説得力皆無だけど
簡単に説明すると器量がよくて機織りの上手な瓜子姫に対し彼女にあこがれ(嫉妬)を抱いている天邪鬼が彼女になりかわって好き勝手する話です
一説では瓜子姫が死んでしまうものもありますが往々にして罰を受けるのは天邪鬼です

瓜子姫が紗織、天邪鬼が志織。周りはどっちが本物か見分けがつきません
柿原が二人を見破る根拠を示していないのは揺さぶりをかけていたから
で、動揺した志織に鞭打つように「罰が当たった」と言い放つ
優しいと思っていた柿原の冷淡な態度に志織は「私の目こそ節穴」とショックを受けて逃げ出す
昔語りの天邪鬼は籠のなかで刺されて畑に遺棄されますが、この話では電車に轢かれたことになってます
ご指摘を受けたので解説するとこの話の舞台は山村です、人口二〇〇人いるかいないか
唯一の駅は町のはずれ。志織が遠くへ行ったというシーンは実は暗がりの中を行ったり来たりしてたから

私が一番書いてて楽しかったのは志織が紗織の「偽物女」発言に激昂して「黙れ!」と叫ぶシーン
こう、目を見開いて叫ぶ女は書いていてすかっとします
殴ったり蹴ったり踏みつけたりと、はるちーたちの作品を読んだ後に拙作を読むと一気にバイオレンスな描写ばっかでドン引きされただろうなあと今更ながら思う
反省も自重もしないけれども

次回もなかなかシリアスな話になる予感がします
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