友達とティーハウスで食事しながらお喋りしてきました。会うのは一年ぶりだったけど、元気そうでよかったです。
それにしてもすごい。こんなボリュームのあるアフタヌーンティーセットは初めてだ!
上からフルーツぎっしり大きなタルト、ざっくりスコーンとたっぷりのクロテッドクリームさらにジャムは景気よくひと瓶!(小さいやつだけど)
それから、こしのある歯ごたえと小麦の香りからして明らかにいいパンを使っているであろうサンドイッチ、手作りクッキーとフルーツ!
紅茶もたっぷり楽しめる量を出してくれる、サービスのゆき届きっぷり!
ただその肝心の紅茶のセレクトをネタ的に行ってしまったがゆえの悲劇が、この写真を撮影後、友達に襲い掛かろうとは……
ラプサンスーチョン
完全に語感の面白さだけで選んだこの茶葉……
「ラスプーチンww」
「巨根ww」
とか言いながら選んだこの茶葉……
とりあえず一言で言うと、高級なハムとかサラミのような強い香りで、甘味類とは相容れない味がしました。
キーマンとかの中国紅茶=渋みの強いスモーキーな感じのやつ、程度のペラい知識はあったのですが……すごいよこれ!松ヤニっぽい燻香ががっつりだよ!かなりスモーキー!
オーダーした時、店員さんが『ら、ラプサンスーチョンですか……』ってほんのり取り乱してたので、あきらかによくない選択であることは間違いないようでしたが、面白そうというノリ重視で二人は突っ走りました。
その結果私は
「もーなんでラスプーチン止めてくんなかったのー、馬鹿ぁ、ライチティーとかにすればよかった……」
と、友達から恨まれてしまうという……
ご、ごめんってー!
どういうことかと言うと、ラプサンスーチョンをオーダーしたのは友達(でもラプサンスーチョンにすること自体は私と友達の二人で決めた)であり、私がオーダーしたのはなんかよくわからないバラの紅茶(友達にじゃあお前これにしなよ、と提案されるがままに決定)で、しかもそのバラの紅茶がものすごいおいしいやつだったという経緯があってですね……
つまり、なんです、ノリで食べ物を扱ってはいけない。ラプサンスーチョンはそんなごく当たり前にして大切なことを私たちにおしえてくれたのです。いや違うこれそんないい話じゃない。
ただ、ここまで散々悪者にしてきたこのラプサンスーチョン、私も一杯頂いて気付いたのですが、ハムサンドには非常に合っていて食事系の味付けにはすごくいいなと思いました。
というか、ケーキにあんまり合わないだけで、お茶そのものの味わいだけで見れば香りも味も強めでかなりおいしいような……?
正直、私は生臭いとか酢臭いとか納豆臭いとか、そっち方面の臭気さえ放っていなければ、大抵のいわゆるクセの強い香り(香辛料だとかハーブだとか薫香だとか漢方だとか)を心地よく感じるタイプなので(それをネタに馬鹿にされることもしばしば)この独特な香りにも騒いでる間にすぐ慣れてしまって、最終的に気にならなくなったというか……
家に帰ってから、結局ラプサンスーチョンとはなんぞや、とネットで調べてみたところ、なにやらとんでもない検索結果が出たので最後に記しておくと
ラプサンスーチョン=正露丸の匂いのお茶
……だそうです。
いやいや、それはない。ラプサンスーチョンの薫香と正露丸のクレオソートの匂いは被るところはあっても全然別物だと思います。実際、私も友達も食事中にそんな感想はひとつもでてこなかったです。自分の味覚にあんまり自信のない私ですが、これだけは自信があります。