と思ってとってあった『氷菓』シリーズ続きを全部観ました!
ということは、既刊の小説『氷菓』シリーズも読破したということにも相成ります。
『氷菓』シリーズ読み終えていちばん印象変わったのが、福部里志。
‥‥ええと、こんな言い方をすると「また痛い奴が現れやがった消えろkz」とか思われるかたもいらっしゃるかと思いますので通りすがりの『氷菓』シリーズファンのかたはこちらを読まなかったことにして頂きたい。
というのは、福部里志の思考というのは自分にとってかなり共感の出来る思考であったということに集約されます。
自分には天賦の才はないことが解っている、うえで折木に「期待」という言葉を使う福部であるとか、色々なことにこだわっていた/勝つことにこだわっていた昔の福部自身を「随分情けなかった」と言ってしまうところであるとか、その結果「こだわらないことだけにこだわる」福部里志になった福部だとか、いう精神過程を見て、ああそっかぁ‥‥と。
米澤先生の小説(詳しく言えばわたしは『氷菓』シリーズしか読んでいないので、米澤先生の他作の有無や内容は解りません。ゆえに『氷菓』シリーズにおいて)は、めちゃくちゃ読みやすい。
国語力の破滅しているわたしでも、もりもり読めるし(いやそれでも一部辞書ひきましたけどね!‥‥小説片手に辞書をひくわたし‥‥とても頭が悪い)、めちゃくちゃよく解る!
知人は、"ラノベテイスト。つかラノベだから読みやすいんじゃね"って言ってました。ううん。なるほど。わたしはラノベの味が解るほどラノベを読んでいる訳ではなく、かといって推理小説が大好きだなんてこともなくて。だから知人の言ってる意味は‥‥ですが。
おっと、それました。
人には色んな気持ち、というか、色んな考え方があって、『氷菓』シリーズにおいてはその色んな気持ちが解る解るってのが好きです。
他の小説などを引き合いというか、名前を出してしまうのはあまり好きではないのですが、愚者のエンドロール‥‥かな?映画の推察をするという話を読んでいて、某消失を思い出しました。落ちは違いますけどね。あの一連は間違いなく折木にとっての機転であったのではないかと、おそらく、まあ私のなかでは確実に思っています。
某消失は、昇華‥‥というか終わりかたとしてはすっきり!というか某らしい終わりかたというか、凄くいい意味でファンタジーだなって思いますが、氷菓のおわり方はなんかこう、なんつーのかな、残り香を楽しむような、なんかそういう楽しみかたがあるんだなってのが解ったような感じです。
原作の中でひとつ好きなのをあげるなら、やはり文化祭ですかね。
まやかの『夕べには骸に』と『ボディートーク』に対する思いと、漫研の一連。折木のわらしべと文化祭の空気に翻弄されるちーちゃん。怪盗十文字の示す意図。そして福部里志の始終。やばいやばいとは思っていましたが、ほんとにやばいです。
福部里志ほんとにもう。もう。って感じですほんとに。んでアニメになった時の福部里志もやばい。温泉シーンとか誰得。私得。
いや、やばいのは
私の語彙の無さです。いやいや本格的に。
アニメ『氷菓』は、まあ、ほとんど、ある程度?原作と同じ流れではあったのかと思われますが(映画の探偵志願が一日ごとじゃなかったのとかちょいちょいありましたけど)、あぁ!この流れと会話抜いちゃったのかぁ‥‥ってとこもあったりして、でもきっとここ切って正解!って思ってるひとも居たりして、きっと氷菓の評価は人によって違うのだと思うのですが、私は好きです。
私は好きです。
ちなみに原作アニメともに萌えもしました。多分、狙っても居ないところで。なんという。
ただアニメいいところまでで終わっていて、はやく続きが観たいです。結果知ってるけど。あと出るか出るかと思っていましたがやはりでましたね杉田さん(笑)