唯「ししょー!」平沢進「君に師匠と呼ばれる筋合いは無いからね」
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[121]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 18:55:51.07 ID:bekmEO+60
保守ありがとうございます!スゲー!残ってる!
>>108
いや〜平行世界って言葉は便利ですよね^^;;;;;;
>>99
さすがに名前明かしたらこの出来で意識とかなめんなよってファンに一発殴られそうです
元々の文章力が稚拙すぎるため誰か分からないのだったらそれはそれでありがたいので!
以降の文章は昨日ヒートアップした時に書いて余計その作家へのリスペクトと偏見と自身の未熟さが入り混じってひどい仕様に。
要素も増えて、他所の色んなとこから引用(パクリ)してます。
本当読みづらいと思いますが読んで頂けるのは幸せなことです。ありがとう!
もう終わり近いです〜。それでは再開します。
[123]1 ◆0A95wpvvZ6 [] 2010/05/17(月) 18:57:23.56 ID:bekmEO+60
AAS
私には今一つの決意がある。
間違いなく中野の娘に言われた言葉のおかげだろう。あんな小娘に考えさせられたなど。いと愚かなり。
だがしかし、その前に。
進「二次元世界の私はどうなってるのだろう」
やっぱり気になるものは気になる。便利な機械の箱を使って少し観る事にしようか。
進「古傷をえぐられた」
まさかあんなに初期からの映像、からチョッピリ笑えるカワユス♪映像をまるまるアニメに写されたようだ。しかも些細な会話まで忠実に再現してあるものだから気味が悪い。
それがどこの馬の骨かも分からないような輩に見られ菓子などを食いながらニヤニヤニヤニヤ観覧されてるいると思うと実に寒気がする。あーヤダヤダ。忘れよ。
[125]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:00:18.92 ID:bekmEO+60
運命と意思の相互作用。この発想がそもそも有り得ない。
互いに引き合うという事はつまり意思が運命を引き寄せるのも可能という事。
考えられない。お話にならない。
この一連の出来事がその相互作用によって生じたものならば
まず私がこの世界を望んでいるという意思がその通りにする運命を引き寄せたというわけだ。
がしかしそんな事1ミリも思っていないというのはもう散々に言った。喉が嗄れる。
しかし、この世界には人間がたくさんいる。
ではその意思が私の意思でないとするならば。こちらの世界からのシグナルだったならば。
私じゃない誰かの強い強い強い意思によって私を欲する意思が強く強く強く運命と結びついたのだとしたら?
進「唯」
唯「なにぃーししょー」
進「話があるんだ」
進「ちょっと部屋に入りなさい」
私は思う。そろそろ意思に向き合う頃合だなと。さあ重い腰を上げなくては。
[126]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:08:35.52 ID:bekmEO+60
進「唯の楽しい事って何だ?」
唯「ええ?それは・・今この瞬間が一番楽しいよ。」
唯「お母さんはいないけれどししょうとこんなに話す事なんて今まで無かったから」
唯「ししょうも優しいし憂はいいこだし最高の家族だよ!」
進「そうか。」
進「私がプロデューサーになったとして」
唯「けいおん部の!?」
進「なるとは言っていないぞ。ちゃんと話を聞きなさいね。」
唯「ふむう」
進「唯は一体どうしたいのだ?」
唯「どう。」
進「そう。」
進「私がプロデューサーになったところで放課後ティータイムがどうにかなるのだろうか?」
[131]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:20:01.15 ID:bekmEO+60
唯「それは・・・ししょうがあれだけ凄いんだから有名になるに決まってるよ!」
進「そう人生上手くはいかない」
進「高校生のバンドというのは普通プロデューサーがついているものなのだろうか」
唯「あんまり聞かない、かも。」
進「では私は何故いるのだろう」
唯「ええっと」
進「唯は私にただ傍にいてほしいだけなのか?」
進「なら別にプロデュースでなくてもいいだろうに」
唯「それは」
唯「ししょうを皆に自慢したいから」
進「以前ギタープレイを見せただろう?あれで十分じゃないか」
唯「違うの!ししょうを自慢したいっていうか・・その。」
[132]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:29:14.87 ID:bekmEO+60
唯「ねえなんでこんな事聞くの?みんなでししょうに音楽を教えて欲しいだけなの」
進「今言いかけた事あるだろう、全部言った方が唯のためになると思うが」
唯「・・」
唯「ししょうは皆を教えるでしょ」
唯「そしたら皆ししょうの事今よりずっとずっと憧れちゃうと思うんだ」
唯「私はその時に私がししょうの娘だよって言いたい」
唯「みんなが憧れてるお父さんは私だけのものだよって」
進「楽しいか?」
進「私の娘だなんて」
唯「楽しいってどういう事なの」
唯「何か怖いよ」
進「別物の父親と生活するのは楽しいのか、と」
唯「」
[135]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:32:50.23 ID:bekmEO+60
唯「何が言いたいの」
唯「私ししょうが言いたい事うけとめられないよ」
進「意思は君だな」
進「運命と意思の相互作用、私をこの二次元世界へ連れてきたのは君だね?」
唯「二次元世界・・・」
唯「ししょうまだそんなこといってるの」
進「人の目を見て話しなさい」
進「今君の目の前で私は父親でいるつもりだ」
唯「いやだ」
進「唯」
唯「いやだ」
進「唯。」
[138]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:43:44.82 ID:bekmEO+60
進「このままじゃ話が終わらんだろう」
唯「終わらなくていい」
進「お前はいつもそういう子供っぽい言葉ではぐらかすが今回ばかりはそうはいかない」
唯「言ってる意味がわかんないもん」
進「唯。私は本当に君の事を家族だと思いたい」
唯「思いたいじゃなくて思ってほしいの」
進「思ってる。正直に話すと思ってる。」
唯「じゃあずっとここにいて」
唯「ししょう」
進「本当に寂しかったんだろう」
唯「さびしくなんかない」
進「P-MODELのことを知っていたね?」
唯「しらない」
進「アニメに映る父親そっくりの私を見て」
[139]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/17(月) 19:44:14.19 ID:hiTklNEQ0
なるほど
[140]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:45:49.97 ID:bekmEO+60
進「すがる思いで父親の愛情を求めたのだろう」
進「だが実際の父の愛は君達に注がれる事が無かった」
進「だからさらに君は画面の中の私に希望を求めた」
進「今まで与えられなかった愛情の分を全部。それがあまりにも強かったんだろう。そして運命と結びついた。」
進「私はこの世界の仕組みがよく分からない。いや、ひょっとしたらこれは宇宙にまで及ぶかもしれない」
進「ただ恐らく私と君は絶対的に強く結びついているはず。」
進「かたやアニメ主人公かたや人間で私達はそれぞれ存在するなんてよほどだからな」
進「それもお互いの存在を認識していながら」
進「しかし運命と結びつくなんてそのテの勉強に長けていない私でも分かる」
進「運命を動かす程の君の悲痛な叫びが」
[142]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:54:17.74 ID:bekmEO+60
唯「本当に寂しくない寂しくないよ」
進「もう我慢しなくていい」
唯「お父さんはお父さんだよ」
唯「お父さんはずっと唯のものだよ」
進「それももう終わりにしなきゃならない」
唯「変な事言わないでよ家族は終わりになんてできないよ」
進「終わりなんだよもう。私は君たちと離れなくては」
進「唯」
進「唯」
唯「やだやだやだ」
進「落ち着きなさい!」
唯「うう」
進「聞きなさい」
唯「うううううう」
[144]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 19:59:51.52 ID:bekmEO+60
涙を流す時これほどまでに顔面は崩壊するのか。女性のギャップとは時に恐ろしい。
進「ほらティッシュ」
唯「うううううう」
唯「ししょうししょうやだよやだよ」
唯「うううううう」
進「声が嗄れているじゃないか唯。無理して話そうとしなくて良い」
唯「うううううう」
進「唯、聞きなさい!」
進「私が一番大事なものはね、唯」
進「この世界に無い」
進「私は今のままこの世界にいたら唯たちを傷つけてしまうかもしれない」
らしくない言葉が私から流れ出す。唯に向けて。
らしくなくてもこれがヒラサワの言葉だ。この子の前まで仮面をつける必要など無い。
今私は彼女に伝えなければいけない事を伝えるだけ。
[146]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 20:02:08.00 ID:bekmEO+60
唯「傷つけ合っても一緒にいるのが家族なんだよ!」
唯「傷つけ合えるって事は向き合ってるってことじゃん!」唯がわんわん泣いている。顔をぐしゃぐしゃにして。
唯「向き合えてるだけでいいの傷付けあってもいいの!」
唯「家族なんだからそんなこと構わないの!」
唯「家族なんて傷つけあって当然なの!私はそんなの一回も無かった!」
唯「喧嘩するほどお父さんもお母さんも私たちのことちゃんと見てくれた事無かった!」
唯「ししょうは私の家族なんだ!絶対喧嘩するんだ!衝突するんだ!」
唯「それでも家族なんだからこれからも一緒にいる!絶対そうなの!」
唯「たまに部室に来てお茶を飲んだり憂とテレビ見てバカだなーって言ったり」
唯「そうじゃなきゃ私」
彼女は顔をグチャグチャにして私に言葉をぶつける。なら私は当然答えるべきだ。
例え私の今紡ぐ言葉が私らしくないとしても。私の言葉を。顔はグチャグチャにしないが。
あの時軽音部プロデューサーになるのを断った時とは違う、本当の言葉だ。
ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言えなくなるなんてそんなばかな過ちはしないのだ。
[148]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 20:13:53.08 ID:bekmEO+60
進「君達にとっての二次元の世界にいたヒラサワは泣いていたか?苦しそうだったか?辛そうだったか?」
唯「わっ、わ、たしっ、」
進「ああ、そうだ私は・・」
進「あの世界に生きていて楽しかった」
唯「わたしっ、わ、わたし、」
進「すべての出来事が良い事とはもちろん言えないしむしろ鼻持ちならない出来事のほうが多いかもしれない」
進「何より、君たちはいない」
進「けどなあ唯」
進「君たちと話す瞬間、お風呂に入る瞬間、パソコンを触る瞬間、いつも」
進「あちらの世界で過ごした時の風景を思い出す」
進「(首都高の明かり、海、高品位粗食)」
進「(けだるい夏に飲む一杯の水、ピアノの音色、遠くの子供の声・・)」
[149]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 20:14:44.54 ID:bekmEO+60
「スポットライトを浴びた私を取り囲む多くの馬の骨たち」
[153]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 20:18:58.16 ID:bekmEO+60
進「私が一番楽しい時を聞かれたら間違いなくこう答える。」
進「そんな有象無象に囲まれながらも自分の歌を届ける瞬間だと。」
唯「う・・」
進「ああ本当に不本意だ。こんな事誰かの前では絶対言えないだろうな。」
進「私にとってこの家族は一番大事なものを言える、だ」
進「家族がどれほどかけがえのないものか分かった。」
進「君達と一緒にこれから築き上げる生活だって夢見た」
進「しかしこのままここにいてもいつまでもあちらの世界を追い続けるだろう」
進「そんな傷つけ方を私はしたくないんだよ。」
進「君達が家族だからこそ私のワガママに付き合せてしまいたくないんだ。」
進「こんな傷つけ合いは、家族とちゃんと向き合ってるだなんて言わないだろう?」
進「だから今は向き合えて正直に言える。私は帰りたいのだと。」
[155]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/17(月) 20:27:17.30 ID:HUM+r0dnP
AAS
こうまで馴れ合いが酷いとSS書きとしての『尊厳』が失われてるのだと実感するわ
[156]1 ◆0A95wpvvZ6 2010/05/17(月) 20:30:52.82 ID:bekmEO+60
唯「・・・・」ずっ
唯「こんなに大事なのに」
唯「いやだよおいやだよお」
進「大事だからこそだ」
唯「ししょう!」
進「師匠と呼ばないでくれ」
進「師匠なんかじゃない、君に教えた事などなにひとつない」
唯「わたっしはっ」
唯「ししょおー!」
進「君に師匠と呼ばれる筋合いは無いからね」
[157]以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/05/17(月) 20:34:27.42 ID:1sdGZ2q10
スレタイ・・・だと・・・!?