2017-2-26 19:17
話題:映画感想
昨日みた映画。備忘録として残しておきます。
学校でいじめにあう少年・オスカーと隣の部屋に引っ越してきた少女・エリのはなし。ホラー要素は確かにあるけど、一言でいえばボーイミーツガールもの。でも薄っぺらい話にはなっていない。
少年少女がとにかく美しい。北欧の子どもってみんなこうなの?
表情や間のとり方がすてき。年端のいかない少年たちだからこそ美しさが際立つ気がする。
全体的に静謐な空気で、ひんやりしている。少年たちの肌の色もあいまって、ものすごい透明感。冬の夜に観たい映画。ホラーに分類されるけれど、単なるホラーに括ってほしくない作品。
追記から壮大にネタバレします。
好きな場面は、部屋に立ち入る許可を求めるエリに対し、「壁なんかないよ」と意地を張るオスカーのシーン。あとで調べたけど吸血鬼って家主の許可がないと部屋に入れないのね。なるほど。
あとは自室に戻ったオスカーが、コレクションしているミニカーのドアをひとつずつ閉めるところ、じわっとくる。
そして最後、いじめっ子たちを殺してオスカーを助け出すシーンの、ぞっとするほど美しいエリの瞳。
特別な盛り上がり箇所はないけれど、ラストでそう来るかー、でもそうだよなあと納得する部分も。ハッピーエンドかな?きっとこれがメリバというやつ。
もしかしてこれがエリの処世術なのかしら。ただ、周りが勝手に尽くしていて、エリはただ受け入れているだけかと思ったけど、オスカーにはエリから自分のことを理解してほしいと歩み寄る。策士なのかただ純粋なのかわからない。
ラストの逃避行はなんだかかわいらしい終わり方だけど、見終わったら胸のあたりが重い。そのあと頭がふわふわする。
このあとふたりがどうやって生き延びていくのか気になるけど、知りたくない気もする。オスカーもエリに尽くして死ぬのかなぁ。
性癖をがすがす突いてくるはなしでした。