迷走してる。
行き先も分からなくて、
自分の居場所もわからない。
解せないことはたくさんある。
けんちゃんが、距離を置きたい…と言ったほんの数日前、
彼は私を抱いた。
いつもと変わらず、
優しく 激しく 包み込むように…
なのにその数日後には、違う誰かに気持ちが行っちゃうものなのか。
そんなに急に気持ちって変わる?
よっぽど私が醜態を披露してしまったか…
それとも、
最後の思い出作りに、
1回抱いといてやるか…
なんて。
私の中では、そんなことを考える人じゃない。
はず。
私がサヨナラのメールを送ってから、
返事が来るまでに何故20分もかかったのか。
私が想定外の結論を出したからか、
それとも…
7年も一緒にいたから
こうしてまだ私は宙ぶらりんでいる。
けんちゃんが同じ気持ちだったら…
こんなに不安定なのは、
納得してないからだろう。
迷路の出口がわからない…
昨日のひとりファミレスに続いて、
朝っぱらからひとり映画。
実は、これも人生初。
出勤前に1本見てきた。
何故朝から映画かっていうと、
見たかった作品の、夜の上映がなかったから( ̄∇ ̄)
なんか、
私 どこに向かってるのかな…
今頃 自立を目指して?
ひとりの時間を楽しみたいだけでは
なさそうだ。
鳴らなくなったスマホ。
けんちゃんとはラインじゃなくてメールだった。
既読になったのにすぐ返事が来ないとか、
返せないとか、
お互い悶々とするのが嫌だから。
それに、
返信を待つ僅かな間に
何か用事をしながらワクワクと待つ。
それが好きだった。
一日が、
けんちゃんの 『おはようございます』で始まり、
けんちゃんの『おやすみなさい』で終わる。
私が一人で休憩の時は
ちょっとメールしてみる。
『けんちゃん、お勉強してる?』
『論文書くのに飽きたので、おやつ食べてました(・∀・)』
帰りに大学を出る時、
家に帰った時…
私が残業してたら
『ねーさんは残業ですか?(´・ω・`)』
と、心配メールが入ってる。
そして夜、
眠くなるまでメールでお喋りする。
あれ以来
受信ボックスの中はメルマガだけだ。
思えば、
彼との出会いはSNSでの繋がりだったから、
携帯電話から始まった。
こんなちっぽけな手のひらの上で
きっと生涯ずっと大切だと思える人と出会い、
そして手のひらの上でお別れした。
皮肉なことに…
娘が今まさに就活中だけど、
就活もやはりスマホだものね。
不採用も、
一次通過の連絡も。
今後の人生を大きく左右するのに、
昭和の私たち世代は想像もしなかったよね。
嬉しいことも、
悲しいことも、
大切な思い出も、
全てこの 手のひらサイズの中にある。
けんちゃんが、
大学院合格を喜ぶ笑顔のショットもね。