塵 月 抄

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脆性破壊

正義を蔑ろにしたからか




正義を貫き通したからか

























何を守るためでもなく




何を喪うからでもなく




矢面に立って浴びる




辛辣な刃に




痒くもないと




嘯く心は





今や光も注さず




翳りもない





























ただ垂直に




平行に




交わらず


























吐く溜息さえもが




何一つ濁すことが無い


























須く




釈義すべき事でさえ力なく




地を這う蟻でさえ




嘲笑う































人寰に怯えて




声明に震えて

























何もかも無くすことが




あるならば




この凍てつく




心中を吐いて棄て




見るもの全ての




色を抜いてしまえ





































灰色の烟は








吹いても消えぬ








交わる先の眼に映る








敵に大きく旗を振れ








壊れる前に壊せるだろ