遅くなりましたが日曜日に着物でお江戸に行って来ましたー。(お江戸って…)

久しぶりのお江戸、そして久しぶりの着物で遠出、です。

始めに向かったのは、東京都美術館で開催されている『トリノ・エジプト展』。

ありがたいことに、一緒に行った友人が無料入場券を持っておりまして…入場券を用意する必要がなかったのでした(大感謝!)

イタリアはトリノから日本へとやってきた品々―

大型彫像やミイラ、彩色木棺、パピルス文書、石碑(ステラ、というらしいです)など、選りすぐりの品々、約120点。

中でも目玉となるのはツタンカーメン王の像。(正式にはアメン神とツタンカーメン王の像)

入り口にあった看板に『門外不出のツタンカーメン』と書いてあったあたり、とても重要な品であることが察せられます。

もちろん、他の品々もそうそうたるもので…

印象的だったのは子供のミイラ。
紀元前332年〜30年頃のものらしいのですが…
小さな子供でも、ミイラを作られたんだなぁ…と。
もちろん、表面に描かれている文様もまた見事だったのですが…。

他には、棺の蓋。大きな石でできているのがまた…どうやって持ち上げたんだろうとか、ついいろいろ考えてしまいまして…(汗)

石碑…ステラは、たくさん来ていました。
簡単な習作からそれこそ重要なものまで。

当時の落書きが今まで残っているのは、材質が石なのと、エジプトの乾燥した気候の賜物だと思われます。

ちなみに、何故イタリアに古代エジプトのコレクションがあるのかと申しますと…

19世紀、欧州ではエジプト美術の収集が盛んだった頃…
イタリアの名家のひとつ、サヴォイア家がナポレオンのエジプト遠征に従軍し、ベルナルディーノ・ドロベッティという方が集めた美術品を購入したのが始まりだとか。

そこから始まり、現在では3万点もの所蔵数を誇るそうな。

しかも、今回の展示では先ほどのツタンカーメン王の像を始めイタリア国外に出たことのない遺物も多いそうで。

…うん、眼福であった。
死者の書とか、こんなことでもないと見る機会なんてないですもんね。