我儘姫




突然で悪いけど…今日暇?お茶しない?


何てメールが届いた


宛名からして…
嫌な予感がした


予定と言う程も無かったが
兄貴の送りの件で
放置してた原付を直せれば
楽になるのにって…
原付を昨日から弄くってた


素人じゃ駄目らしく
バイク屋に持ってて貰った


それを考えて
家に居る選択をした


断りのメールを入れる


夜に電話かメールを欲しい。頼み事があるんだ。


絶対なんかあるなι


と睨み…夕方ネバをしながらメールを送った
電話じゃややこしい気がしてね


いつだったか…


良い人が居たら紹介して欲しい


なんて彼女は言って居た


それで…
飲み会をOKしてくれる人を
見つけたらしい
何で見つけてメールするまで
発展したのかよく解らんが…
合コンのセッティングをしたらしい


向こうの条件は2対2で会う事だそうだ
んで…我儘姫はそれにボクを抜擢したらしい


うん、超迷惑


2対2じゃ無ければ縁が無かった事にしてくれだとよι


自分から会おうって
誘っておいてそれじゃな


ボクでも絶対それはしないな


会うなら1対1だろ?
ましては…男がねぇ…
女が言うな解るけど


男なら1人で会ってみろよ
緊張すんのはどっちも同じだろ?
顔やらなんやら知らないんだろーから


ろくでも無いから
今は何かと物騒だし…止めたら?


とメールを返した


これを逃したチャンスが無いだとさ…


自分の都合ばかり並べられてもね…
はい、そうですか
なんて行く訳無いんだよ


勿論、断りを入れた
これで彼女と縁が切れても構わん
それまでだったと言う事…
ただそれだけ…


にしても…
人にお願いするくらい
欲しいのかね…


彼氏…
彼女…


ボクには理解出来ないかもなぁ…


恋も愛も良く解らないかもι
知ってるけど…
本質は知らない
薄ぺらい部分でしかね…


それに
今何かあっちゃ困るのよ
ボク1人で
生活が成り立ってる訳じゃ無いから…
母殿を泣かす結果を
産むなら尚更ね…


それに…
兄貴だってようやく働きだしたんだから…


ボクの身勝手で誰かを泣かすのは
嫌だな…


姉貴達がそうだったから…
ボクには出来ないんだよ…


どれもボクに縁は無いのよ…


今で十分幸せだかんね


うんA


痛い事の連続…




何かにはめられて居るんだろうか…


木曜日


自分の作った物を検査して貰ったら…
即返却
駄目出しを喰らった


金曜日


ビニールの袋を閉じようと
ホッチキスに手を伸ばし
袋を閉じたつもりが
綺麗に針が付かず…
弄くってたら…


パチーン…・・・


えっ…?


指に針が刺さった
痛くなかった為
刺さったのか判らず…


刺さったの…?
刺さっちゃったの???
え"ぇ〜ッ!!


と…狼狽え…
針を抜いた…
痛みがやっとして
血溜まりが出来た


違うホッチキスを借りに
師匠を訊ねたら
師匠が血を見て悲鳴を上げて
周りがざわついてしまった



師匠…そこまで苦手なんですか…ι


血が好きなんて…
人は…
居ないだろうけど…・・・


土曜日


土曜日は決まって
母殿と買い物に行く


買い物カゴを持つ手は
真っ赤に変色
重くて痛かった


握力共に…
筋力も低下中…かι?


日曜日


昼寝しちゃまずいなぁ…


で、うとうと


そしたら
玄関の開く音がした
次の瞬間…
外から母殿の悲鳴が…・・・


ボクは飛び起きて
部屋を出て
階段を下り
人形をむんずり掴んで
外へ…


猫君の脱走


思わぬ事態だった


母殿は庭の草を刈ってたらしく
猫君を父殿に預けたらしいが
父殿が寝てしまい…
その隙を突いて
彼は脱走…
鍵をかわないと
彼は玄関を開けてしまう
困った事に


猫君は車の下に入りウロチョロと…
お気にの人形鳴らしても
反応なし


暫く格闘し…
首輪を掴んで引きずり出した…


そんなボクをしり目に母殿は草刈りを…


何故…ボクが


で…
後に
首輪に紐をつけて庭で散歩させてやった


久しぶりの地面で
気持ちが良いのか
そこら辺をのた打ち回るA


母殿の草刈り終了の時点で
家に入れ
風呂に直行


母殿が洗い
ボクが乾かす役割


猫君を乾かすのは…大変


受け取った時点から…
暴れまくり
肩から…
胸まで…
引っ掻かれた


風呂に入れば…
染みるA


これ以上…
ボクを傷つもんにすんなよ


痛い…4日間でした


痛いのは嫌だ…


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