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私にできるコト

 
――また、『夢』に苦しむ彼





とても苦しそうで、辛そうで。
普段そんな姿を見せない彼だからこそ、私の胸は…心は締め付けられた





――助けなきゃ





彼は十分に苦しんでいる
今日は一段と辛そうで…見ていられなかった。

私は『ゆめくい』を使う

私の中に、彼の『夢』が流れ込む



悲しく辛い過去が、垣間見えてしまう








――ああ、どうして……










何故彼がこんなに苦しまなければいけないのだろう

何故私はこんな事しか出来ないのだろう

何故私は友の為に、これくらいしか出来ないのだろう






「……ん……?ミクちゃん……?」





彼が目を覚ました。
私が彼になんとか微笑んでみせると、彼は目を見開いて焦ったように勢い良く飛び起きた。





「ちょ、ミクちゃんなんで泣いてっ…」

「…あ、えっと……」





彼に言われて堪え切れていなかった涙が頬を伝っている事に気付いた。

慌てて拭うが、なかなか涙は止まってくれない。

そんな私を見て、彼…カルムさんは何かを察したような表情をみせた。





「……もしかして…また、見えちゃった?」





無言で頷く。
言葉が上手く紡げなかったから。
カルムさんは、私が『ゆめくい』を使った事に気付いている。

黙り込む私の頭を、カルムさんは大きく優しい手で撫でてくれた。





「…そっか。ごめんねミクちゃん…あと、ありがとう」





カルムさんの優しく心地良い低音の声音と笑顔に、自然と安堵して私も釣られて微笑む。



私が彼にしてあげられる事なんて、本当に小さくてちっぽけな事しかないけれど

それでも、彼がまた笑ってくれるなら

ほんの少しでも、救ってあげられるなら



私は『友』として、彼の力になろう










*************
珍しくシリアスなミクである←
カルムさんの口調これで大丈夫か不安ですが…(汗)

ごめんなさいなんか書きたくなったんです←



シム様、カルムさんお借りしました!
最近お子さんお借りしてばかりですみません(汗)
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