私の過去が今に繋がった日。
ずっと好きだった彼。
誰かのために泣ける人。
私を子供扱いしてくれる人。
守ってくれた人。
そんな彼に私を見てもらうために必死だった14歳の脆くて危うい私。
あなたを困らせることでしか、あなたに見つめてもらえる方法をみつけられなかったの。
すきだから。
高校生、
そして20歳、と再会するたびに声を出して泣いた。
だってあの頃私を見ていた目と違うから。輝いていないから。私を大人のように扱うから。
あなたの前だけではずっと子供でいたかったのに。
あなたの子供を見て可愛いと言い、
奥さんに証拠写真と言って私との写真を送る彼を少し笑いながらもいい夫婦と言い、
わたしだって子供じゃなく大人になっていると気がついた。
もっと話をしたかった
間違いでもいいから抱きしめて欲しかった
嘘でもいいからあの頃はでもいいから、少しでも好きだって言って欲しかった
あなたの目に入らない私なんて、知りたくなかった
馬鹿みたいに大声で泣き、
一瞬戻った過去から現実に戻る。
バスに乗る。
電車に乗る。
スーツ姿の人を見る。
楽しそうな家族を見る。
あなたは今どんな顔をしているんだろう。
私のことを思い出す時はあるのだろう。
何を願っても叶わないことがある。
やっと理解できた今年の夏。
夢はいい夢と悪い夢がある。
私は悪い夢を見ていたから。
今もひとりぼっちなんだろう。
会いたい人が所帯持ち。
片思いですら、声に出したら
不倫だ!!!
不純だ!!!
サイテーだ!!と言われてしまうから。
私は誰にも言えないでいたけど、さ。
誰も知らないこの場所にならいいでしょう?
私が会いたい人がいました。
一緒に生きて生きたいと思えた人でした。
彼とのオレンジ色の日々は、今はありません。
私を見るあなたはもう居ないのだから