質問:【七夕の願い事は?】

Answer:古川沙羅(ふるかわさら)


「“七夕の願い事”、ねぇ。『義皇と離婚…「それ以外でお願いしますね、沙羅女史」

「何でだよ。この、メガネ!」

「……残念ながら眼鏡はかけていませんが。こう見えて両目とも2.0なんですよ」

「いや、別に聞いてねーし。それよか何だよレイヴン、『それ以外』ってのわよ」

「何だよって、その言葉は聞き飽きたからでしょう」

「『聞き飽きた』って、相変わらず酷いヤローだな。あたしがこうなったのはアンタのせいでもあるってことを忘れてんじゃねーよ。婚姻届の証人欄、忘れたとは言わせねーからな」

「……忘れていませんよ。沙羅女史とは種類が違いますが、騙されていたとは言え、あの日自分が犯した過ちは一生忘れることは出来ないでしょうね。いいえ、忘れてはいけないことですね。本当に、申し訳なく思っていますよ」

「うっわ! キモチワル! ヤッベー、キモ過ぎて鳥肌立った」

「はぁ〜。沙羅女史、貴女と言う人は……。人が謝罪しているのを気持ち悪いって……、酷いを通り越して人間性を疑いますよ」
「レイヴンがらしくないこと言うからだろ。オメーはいつでも嫌味なインテリでいろっつーの……」

「……あれ、沙羅女史。もしかして照れてます? 顔赤いですよ」

「あっ、赤くねーし! やっぱアンタ目ぇワリーんじゃねーの!?」

「悪くないです。間違いなく赤いですよ。そこまで否定するなら、顔をよく見せて下さいよ」

「嫌に決まってんだろコノ野郎!」



*END*
結局願いを言えず強制終了。


◆おまけ◆

「そう言えば結局、沙羅女史は願い事言ってませんね」

「メンドーだし、もう『商売繁盛』でいいや。ってなわけで、売上貢献宜しくな」

「……まぁ、構いませんけどね。沙羅女史の珍しい表情も見れましたし」

「〜〜〜っ! だからっ! しつこいんだよバカメガネ!」

「ハイハイ、今度今年の健康診断の結果をお持ちしますね」

「いらねーし!」


*END*
 どうやら沙羅は突然な相手の素直さに弱いようです(*´∀`*)