小ネタと言うか、時間が足りずほぼセリフのみ。後日修正します。
『節分』古川家の場合
「おかーさん、きょうは せちぶんだね〜」
幼稚園からの帰り道、珍しく母親である沙羅が迎えに来てくれたことに凪はご機嫌だった。
「おー、賢いじゃん。良く知ってたな」
「えへへ〜。なぎ、おりこーさんだもん! あのね〜、せんせーがね〜、いってたの。なぎは よんこ おまめたべれるんだよ」
「今年は一粒増えて四粒だもんな。んじゃ、夕飯の食材と一緒に豆を買って帰ろうか」
「うん! あとね、おまめでおにさん やっつけるんだよ」
「そうそう。鬼を豆で追い払うんだよ。……あーあー、豆で鬼っつー、いかつい化け物は追い払えるのに、何で義皇は追い払えねーんだろ……。納得出来ねーよなー」
「……おとーさん? おかーさん、やっつけるのは おとーさんじゃなくて、おにさんだよ?」
きょとんとした顔で凪が言った。
「分かってるって。鬼をやっつけるんだろ? 今年も鬼さん家に来るらしいから、お母さんと一緒にやっつけようなー」
(追い払えないならせめて、鬼に扮したアイツをブチのめしてやる!)
「うん! なぎ、がんばる!」
沙羅の黒い腹の内など全く知らず、凪は嬉しそうに笑顔で頷いた。
その夜、古川家の庭では豆撒きをする子どもと女性の威勢の良い声と、鬼の悲鳴が響き渡ったと言う。
*END*
PC落ち中なのでブログにUP(´・ω・`)
早いもので、もう2月突入です。今月もゆるゆると更新して行きます。
今日は節分なので節分ネタを五分で考え、十五分くらいでポチポチ打ちました。えぇ、そんな執筆時間なもんで、ほぼセリフオンリーです。追々修正して企画部屋にUPし直す予定です。
セリフオンリーで風景描写等がありませんが、色々と場面を想像してお読み頂けると嬉しいです(´・ω・`)
豆撒き後、義皇に容赦なく力の限り豆をぶつけた沙羅は、痛みに耐える義皇に「豆食いに鳥が来たら困るから、家に入る前に一粒残らず庭に投げた豆を拾っとけ。明日、もしも鳥が来たらはっ倒すからな」と非情な言葉をかけたのではと思います。
んで、暗い中を懐中電灯で照らして必死に豆を拾うんだけど、結局拾いきれなくて翌朝沙羅の鉄拳を受けるわけです。義皇×沙羅のお約束。
2012-2-3 22:03