育毛には適切な栄養の摂取も必要です。
中でもたんぱく質、亜鉛、ビタミンB群の3種類が、髪の悩みの解決に欠かせない栄養素だと言えます。
具体的に言えば、たんぱく質はアミノ酸の集合体で、そのアミノ酸が、毛髪の主成分であるケラチンを作りだします。
亜鉛はケラチンを生成するために必要不可欠な栄養素です。
ビタミンB群は髪の毛を作る毛母細胞の働きを強くします。
これらが豊富な食物として、たんぱく質は大豆製品、亜鉛が豊富なのは牡蠣、ビタミンB群ならば、緑黄色野菜やレバーの含有率が高くなっています。
女性がよく手にしている豆乳には、育毛に関する効能があるといわれていますので、ぜひ取り入れてみてください。
豆乳を飲むことで大豆イソフラボンが摂取でき、男性ホルモンが過剰に分泌されるのを防ぐことができます。
近頃は、大豆の味を抑えた豆乳も人気になってきて、ストレスなく続けることができるようになりました。
とはいっても、過剰なほどに摂取することは気をつけましょう。
育毛剤は正しく使わないと、良い結果を期待できないと思います。
普通は、夜に髪を洗い頭の汚れや古い角質を取ってから毎日欠かさずに育毛剤を使うと効果が期待できます。
湯船に浸かって血の巡りを促進すれば、毛髪にも優しいですし良い睡眠にもつながります。
残念ながら、育毛剤で即効性を感じることは難しいでしょう。
数ヶ月かかることも多く、年単位で使い続けても、なかなか効果が出ない人もいます。
これは、ヘアサイクルと呼ばれる髪の毛が生えて成長し、抜け落ちるまでの周期が問題になるからです。
ヘアサイクルの周期には退行期といって髪の毛の成長が止まる期間が1ヶ月程と、その後、髪が自然に抜け落ちるまでの休止期が3ヶ月程度あります。
この時にいくら育毛剤で毛根を活発にしようとしても休止期が終わって次の成長期になるまで新たに発毛することはありえないためです。
額がだんだん広がってきて、自分でもAGAの可能性があるのではと疑い始めたら、セルフチェックレベルですが、診断する方法があります。
ちょっと手間ですが抜けた髪を集めて、成長途中の柔らかく短いものがどれだけ含まれているか確認するのです。
太く長く成長するべきところが、そこまでいかずに早いうちに抜けてしまっている毛髪の比率が高い場合は、毛髪の成長を維持していく機能に異変が出てきているということで、進行性であるAGAを疑ったほうが良いかもしれません。