男性型脱毛症(AGA)は日本の成人男性の薄毛の90%以上を占めていますが、10人中1人はAGA以外が原因で薄毛になります。
身近な例では硬貨ほどの大きさにポツンと毛が抜ける円形脱毛症でしょう。
一般に強いストレスがかかったときや免疫疾患が原因となっていることが多いです。
ストレスと髪の関係といえば、毛髪も地肌も正常なのに本人は意識せずに毛を抜いたり、地肌を掻いて抜け毛を発生させる抜毛症という症例などがあって、これは精神的な問題であると言われています。
アメリカでFDA認可が出されていることをはじめとし、様々な国で低出力レーザーは育毛効果が認められています。
人間の体の細胞を活発に活動させたり血の巡りを良くする働きがあり、その実績は育毛以外の治療でも明らかになっています。
日本のクリニックも採用する所がよく見られるようになってきましたし、威力が業務用より抑えてある低出力レーザー育毛器も家庭用に買うことができます。
暖房器具などの話でよく名前が挙がる遠赤外線とは、長い波長の光で、身体の深部までエネルギーがよく届きます。
遠赤外線は身体を温めるにとどまらず、意外なことに育毛にも有効だと立証する研究が続けられています。
血行が遠赤外線の照射を受けると促進され、育毛剤をその後に使うと浸透の具合が一際プラスに転じるというのです。
浸透率が2倍にまで高まったとの成果も聞かれます。
掌や足の裏などはツボが集中していると言われています。
なかでも、手のひらと指にあるツボを刺激すると抜け毛や育毛に効果があるとも言われています。
ツボ押しといっても手のマッサージなら、通勤途中や外出先でも気軽にできて、日常の動作に取り入れて習慣化するのも容易でしょう。
抜け毛抑制に限定して言うと、「脱毛点」「労宮」「心穴」のマッサージが効果的です。
労宮は手のひらの真ん中にあってわかりやすいので、ここをスタート地点にして、中指の「心穴」までモミあげましょう。
「脱毛点」は親指の根元と手のひらとの間にあるのですが、画像で見ないとわかりにくいかもしれません。
どれも疲労や病気に結びつく陰の気を発散し、血流の滞りを改善するツボなので、抜け毛や頭皮のトラブルを改善し、毛髪と頭皮の健康増進に役立つでしょう。
育毛に効く手のツボは2か所であるとも言われますし、わかる人であれば目的を絞って数か所を押すと良いとも言われており、一度興味を持つと、面白いもののようです。
とはいえ、ツボ押しの効果は長期的に現れてくるものですし、抜け毛の要因はひとつではありませんから、マッサージだけに過度の期待を持つのは禁物です。
育毛に必要な基本的栄養素というと、タンパク質、ビタミン、ミネラル、亜鉛、酵素などです。
ほかに○○が良いと言われるものの中には、女性向けもあるので気をつけてください。
性差があるものといえば、男性の場合は亜鉛でしょう。
女性より代謝量が多いので、多くとらなければいけません。
栄養が偏っていたり、全体的に不足していると、基本的な代謝が落ちるだけでなく、髪への栄養補給は後回しになってしまいます。
新陳代謝や免疫力が低下するので皮膚トラブルが起こりやすく、汗をかきやすい頭皮などは比較的早いうちからダメージが出やすいようです。
栄養バランスが良く、消化しやすいタンパク質を含んだメニューを選ぶようにして、体全体の代謝を高めるようにするべきです。
血液内の準備が整ったら、頭皮や毛根での代謝(栄養と老廃物の交換)がスムーズに行えるよう、血行を良くすることも忘れてはなりません。
実際には、入院でもして厳密な栄養計算をしない限り、食品栄養バランス表に適った食生活はできないと言います。
育毛のためならば、普段の食事に気をつけながら、サプリを併用するのも理にかなっています。